読者の中には猫と犬の両方を飼っておられる方もおられるだろう。 共にかわいい動物であることには変わりはないが、犬は広々とした場所を好む一方、それとは正反対に猫は狭いところが大好き。 特に子猫は信じられないほど狭い部屋の隅や数センチしかない引き出しや靴箱など、どこにでも簡単に入り込んでしまう。 そんな狭い空間が
居心地がよく、落ち着くようである。
出入りが出来ないようにと、体の幅より狭くしておいた通路を軽々と出入りするのをご覧になられた方もおることと思うが、その不思議なほどの柔軟性は、外敵から身を守ったり、獲物を捕らえたりするのに欠かせないものであるのだ
が、そんな性癖がいつの間にか狭い空間を心地よく感じるようにしたのかもしれない。
どうやらそれは、猫の脊椎の数が多いことと骨の構造に関係しているようだ。 猫は背骨と背骨の間の軟骨組織(椎間板)や骨と骨をつなぐ靭帯が非常に柔らかく、弾力性に富んでいる
ようである。 また、頚椎がとても柔軟で、鎖骨は他の骨と連結しておらず、浮いている状態なので、首から下を頭の幅まで狭めて通ることができる上に、体をねじったりすることもできるのだ。
今回はそんな猫の特性を垣間見る、何とも可愛らしい猫ならではの写真を見て頂くことにする。
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