砂漠にもウォータクロック到来
|
|
|
|
1年半前と同様に、アタカマ砂漠は見事なまでに花園と化して来ている。
|
|
世界で最も降雨量の少ない乾燥地域として知られるチリのアタカマ砂漠は、チリ、ペルー、ボリビア、アルゼンチンにかかる広大な砂漠で、アフリカのサハラ砂漠、中国のゴビ砂漠に並ぶ世界3大砂漠の
一つである。
このアタカマ砂漠に花が咲くようになったのは30〜40年ほど前。 エルニーニョ現象の影響とされているが、
当初は15年に一度位のペースで花園と化していたが、近年ではその頻度が増して5〜7年に一度となって来ていた。
そんな花園化の様子を読者にお伝えしたは、2年前の2015年11月09日付の記事 「チリ砂漠の異変」であった。
実は砂漠に花が咲き乱れるという極めて珍しい現象は、その後、チリのアタカマ砂漠だけでなく、中東のサウジアラビアの砂漠などでも見られるようになって来て
おり、その様子も今年の1月07日付記事「サウジの砂漠が花園化」で記しているの
で、覚えておられることだろう。
どちらも雨の全くないはずの砂漠に降った豪雨がもたらした現象で、今地球が世界的規模で異常気象に見舞われ、まさにウォータークロックの始まりが本格化して来ていることを示す何よりの証
となっている。 すでにお伝えしているように世界は今、米国テキサス州の洪水やインド、バングラデシュの洪水だけでなく、砂漠と化したエリアまでもが豪雨に見舞われる
異常事態に、遭遇して来ているのだ。
そんなチリの砂漠に、実は7月あたりからまたも花が咲き乱れ、再びタクラマカン砂漠が広大な花園と化しているのである。 春先から初夏にかけて南米ペルーで
は、首都リマを中心に大洪水が発生し大きな被害を発生しているが、その豪雨が南方のタクラマカン砂漠一帯にも降り注ぐことになったためである。
|
|
|
|
タクラマカン砂漠に咲く美しい草花
|
|
驚くことに、前回掲載した花園化は2015年の11月であるから、あれからわずか1年半ほどで再び花園と化したことになる。 30数年前に
初めて花が咲きだした当時は、15年に1度のペースであったのに、10年ほど前から5〜7年ペースと速まり、とうとうその間隔は
ここに来て、2年足らずとなってしまったようである。 この調子でいくなら、毎年観光客が訪ねるようになってしまうかもしれない。
こうした流れを見たら、私が17〜18年ほど前から講演会で語ってきた異常気象の到来が、今や誰の目にも明らかとなって来ており、世界的規模でその頻度と規模を急スピードで増してきている
ことがお分かりになるだろう。 だというのに、気象学者
や気象庁は、そうした異変を真剣に取り上げて人々に伝えようとせずにいる。 我が身をかばうことのみ考えて、おのれの使命を忘れてしまっているのだから、なんとも困ったものである。
報道関係者も、私がこれまでにHPで伝えてきた世界の異変を、世界各地を取材しドキュメンタリー番組として放送したら、いま地球が遭遇しようとしている一大異変を多くの人々
に知らしめることが出来るのだが、それが出来ないまま、歳月だけがハイスピードで過ぎ去っている。 残念なことである。
私の記事は単に現象面を伝えるだけでなく、こうした異常気象が起きている背景や、これから先に待ち受けている危機的状況を出来るだけ分かりやすく記して来ているので、読んで頂けたらお役に立つはずである。 読者におかれては、お知り合いの方にだけでも、HPの存在を伝えて頂けたら幸いである。
|
|
|
|
この荒涼とした砂漠が花園と化して来ているのだ。
|
|
|