ブログ「大起源」で何とも珍しい写真を目にして驚かされた。 アメリカグマと、ベンガルトラ、アフリカライオンの3頭が仲良く寄り添っている写真である。 いずれも獰猛(どうもう)さで知られる動物たち、その種の違う3頭がまるで血肉を分けた兄弟のように、仲良く暮らしている姿にはなんとも驚きであった。
2001年に、米アトランタ警察が麻薬組織の取り締まりを行っていた際に、ある人家の地下室で怯えている3頭の幼い黒クマ、トラ、ライオンを見つけた。 生まれてまだ数ヶ月の3頭は全身が寄生虫におおわれ、体も衰弱していた。 その場で3頭は警察に保護され、米ジョージア州にあるノアの箱舟動物園(Noah's
Ark Animal Sanctuary
)で一緒に飼育されることになったのだが、種を超えて仲良く成長し、日に日に絆を強めていくことになったようである。
保護された当時、3頭の中で最も危険な状態にあったのが黒クマのバルー(Baloo)で、サイズに合わない首輪や足かせに肉が食い込んで感染していたため緊急手術が必要であった
が、無事回復。 また栄養不良で骨と皮しかない状態であったのが、ベンガルトラのシェア・カン(Shere Khan)。 しかし、回復してからは、3頭の中で最もいたずら好きになり、黒クマのバルー(Baloo)とライオンのレオ(Leo)に飛びかかったりして遊
ぶ姿は、とても種の違う動物とは思えないほどであった。
こうして3匹はまさに兄弟として成長し、共に片時も離れずに仲良く暮らして来ていた。 しかし残念ながら、ライオンのレオは昨年8月に肝臓ガンで亡くなってしまった。
バルーとシェア・カンはレオの食欲がなくなる前からすでにレオの病気を察知していたようだったと、動物園の従業員は話している。 動物の感性は人間以上なので、2頭は離れる時が近
づいていることを知っていて、兄弟の死を静かに見守っていたに違いない。
生命体のトップに立つと言われている人間同士が、愚かにも宗教や宗派間対立で殺し合いをしているというのに、種の違う動物同士がこうして兄弟同様に仲良く暮らしている姿を見るにつけ、人間のあまりの愚かさに情けなくなってくる。
こうした3匹の姿を見せられた今思うことは、これから先起きよとしている地球の再生の際に、アセンション(次元上昇)どころか、チリに戻る輩や人間としての始めの状態に戻る人々が多いという天からのメッセージを、真摯に受け入れざるを得なくなってくる。