メキシコ、2度の地震の後に活発化し始めた
ポポカテペトル山の噴火
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メキシコシティーの南東80キロにあるポポカテペトル山の噴火が活発化し始めたようである。
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メキシコでは今月11日と18日、1週間の間に2回にわたりM8・1と7・1の大地震が発生したことは「止まらない巨大災害」でお伝えした通り
である。 そのメキシコで、今度はメキシコシティーの南東80キロにあるプエブラ州のポポカテペトル山の噴火活動が、活発化して来ているというニュースが伝えられている。
上の写真は私がメキシコやグアテマラなど中南米を訪問した2000年の10月に、旅客機から撮影した噴煙を上げるポポカテペトル山であるが、その姿は「メキシコの富士
」と呼ばれるほど、我が国の富士山によく似ている。 実は似ているのはその姿だけでなく、両方の山にまつわる伝承も類似しているのである。
富士山の本格的な噴火が、世界の火山噴火の始まりとなるとされている点については、既にお伝えして来ている通りであるが、拙著 『謎多き惑星地球』(下巻)に記したように、地元に住むマヤ族の人々には、ポポカテペトル山の本格的な噴火の始まりは
、「人類の終末の予兆である」 という言い伝えが残されている。 富士の噴火で始まった天変地異が、ポポカテペトル山の噴火を機に一段と激しさを増し、終末に向かうことになるようである。
ただ、ポポカテペトル山の噴火は既に20年ほど前から繰り返されて来ており、今突然噴火が始まったというわけではないので、あわてる必要はないが、今回の噴火活動の活発化はポポカテペトル山
のあるプエブラ州で起きた震度7.1の地震や、隣のオアハカ州で発生した震度8・1の大規模地震の後だけに気になるところである。
なお、ポポカテペトル山についての関連記事は、2012年11月9日付の記事「驚きの映像」に記してあるので、関心がお有りの方はご参照頂きたい。
バヌアツ国の地震と噴火
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メキシコと同じ環太平洋火山帯に属する南太平洋のバヌアツでも、地震と火山が発生。
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地震と噴火の同時発生といえば、メキシコと同じ環太平洋火山帯に属する南太平洋のオーストラリアの東隣に位置する島国・バヌアツ共和国で
も、同様の事態が発生している。 M6.4の地震が発生した1週間後の9月26日、マナロ火山が噴火を始め、噴石や火山灰が住宅付近にまで降り注いだため、同国政府は非常事態を宣言するとともに住民数千人を島から避難させる事態となっている。
気になるのはバヌアツ共和国がオーストラリアの東隣りであると同時に、ニュージーランドの近くに位置しているという点である。
というのは、ポロハウ長老からニュージーランドの火山や地震活動が我が国の火山・地震発生につながる可能性を伝えられているからである。
現にマナロ火山の噴火の翌日の27日には、岩手県沖合でM6.0の地震の他に、和歌山県北部や土佐湾、秋田県南部、栃木県、熊本県阿蘇地方など各地で、M3前後の地震が発生している。
間近に迫ったバリ島の大規模噴火
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噴火近しの予測で避難する人々。
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間近に迫ったアグン山の噴火を見守る人々。
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また、同じ環太平洋火山帯のインドネシアのバリ島のアグン山でも、火山の大規模噴火の可能性が極めて高くなっていて、8万人が避難するという事態となっている。 現在、火山性の地震が発生し続けており、その頻度も規模も増して来ていることから、アグン山が半世紀ぶりに噴火する可能性
が高まって来ているようである。 大噴火となると世界の気象に異常をもたらすことになるかもしれないだけに、気になるところである。
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