国際社会が警戒と関心を強める中、北朝鮮は戦勝記念日とされる翌日の昨日深夜、またもや北西部のムピョンリから日本海に向けて弾道ミサイル(ICBM)を発射。 米国や韓国政府の発表によると、今月4日に発射されたミサイルに比べ、飛行距離や飛行高度はさらに伸びており、飛行性能が向上しているようである。
4日の飛行距離は2802キロ、最高飛行高度は933キロ
昨日の飛行距離は3700キロ、最高飛行高度は1000キロ
こうしたデーターから推測すると、弾道ミサイルとして戦略的に打ち上げた時の飛行距離はおよそ1万キロに達し、西海岸からワシントンDCやニューヨークなど東海岸まで、米国のほとんどのエリアが射程距離内に入ることになるようである。
今回の実験の注目点は、ミサイルの性能が向上したことだけでなく、発射場所が予想されていたクソンからおよそ100キロ東側に離れたムピョンリ(舞坪里)であったことで、発射場所を容易に変更できることが明らかとなった点である。
また、発射後約45分後に北海道奥尻島の北西150キロの海上に落下した際に映された映像から、専門家は「大気圏への再突入の際の高熱・圧力問題もクリアーしているようだ」と述べている。 こうして見てみると、あらゆる点で我が国や韓国、米国の想像以上のスピードで、北朝鮮のミサイルに関する性能が向上していることは確かなようである。
ここまで来ると、隣国韓国や日本などだけでなく米国も金正恩総書記の決断次第では、これから先1〜2年の内には核爆弾を実際に投下される可能性は否定できなくなってきたことは確かである。 それでは一体なにゆえこれほどまでに、北朝鮮のトップは核開発と弾道ミサイル開発に注力を注いで来ているのか? またその技術力と必要な資金はどこから、どのようにして得ているのだろうか?
どうやら我々もこうした点をしっかり理解しておかねばならない時が来たようだ。 日を改めて来週には、こうした北朝鮮の核開発とミサイル開発の背景についてお伝えしようと思っている。 ただしHPでは記すことのできない点があるので、そうした裏の事項については、徳乃蔵へ来館された際に、お伝えするつもりなので、関心のある方は質問して頂きたい。