北朝鮮、新型ミサイル実験
核もミサイルも開発し続ける北朝鮮
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開発した短距離ミサイルは韓国全土をカバー |
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北朝鮮が25日早朝に短距離ミサイル2発を日本海に向けて発射したことは、読者もご承知のことと思う。今回のミサイルの発射に際して韓国国防省は軍事的脅威であり許されることではないと発表しているが、日本の防衛省はミサイルは日本の領海に達しておらず、安全保障に直ちに影響が及ぶものではないと静観している。
問題はミサイルの内1発が新しく開発された新型のミサイルであったという点である。5月に続く今回の実験は、国連からの非難決議と制裁を受けている北朝鮮が、核爆弾やミサイルの開発を中止しているとされていることが、いかにエセ事であるかを示しているからである。と同時に、新型ミサイルが短距離ミサイルであることは、韓国自身に照準を合わせた開発であることをも示している。
最近の韓国・文政権は我が国との関係の悪化をさらに押し進める方向に進んでいるが、そんなことでいいのだろうか? 先日、韓国は中国とロシアの戦闘機による領海侵入を受け、頼りにしているはずの両国に抗議する事態となった。そして今回は、米朝間交渉の橋渡し役を務めているというのに、北朝鮮から自国を対象としたミサイル開発が進んでいることを知らされたことになる。
このまま、いつまでも慰安婦問題にこだわっていたら、韓国政府は周囲が敵国だらけになっていることに気が付いくことになりはしないだろうか。金正恩主席は文在寅大統領が考えているような韓国と北朝鮮の一体化など全く考えていないことに、一刻も早く気付くべきだ。
万一、一体化を認めるとしたら、北朝鮮が主導権を握り金正恩自身が指導的立場に立つことが、絶対的条件となることは明々白々である。そんなことを、韓国の国民が許すはずがないではないか。韓国・北朝鮮間の紛争によって、韓国からの難民が九州に流れ着くことのないことを願っている。
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板門店で行われた米朝首脳会議での約束は、どうなってしまったのか !
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米国と北朝鮮が進めている核とミサイル開発に関する話し合いは、決して合意点に達することはないはずだ。イラクのフセイン大統領やリビアのカダフィー大佐の二の舞となることを何より恐れる金正恩主席にとって、核とミサイルを保持し続けることは絶対に譲れない一線であるからである。
先般、韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店で行われたトランプ大統領と金正恩主席との会談で約束されたはずの、3週間以内の両国の事務者協議も、とうに期限は過ぎているというのに、一向に開かれる様子は見えない。
来月2日にタイのバンコクで行われる国際会議でポンペオ国務長官とリ・ヨンホ外相との会談が行われるのではないかと思われていたが、リ・ヨンホ外相が会議には出席しない意向を示したことから、事務者協議がいつ開かれるか分からない状況となっている。
現在、進めようとしている首脳会談はトランプ氏にとっては次回の大統領選挙まで、金正恩氏にとっては核とミサイルの完成までの時間稼ぎの茶番劇に過ぎないのだ。世界はそう遠からずしてそれを実感することになるに違いない、私はそう考えている。
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5月のミサイル発射を視察する金正恩主席
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