今日の日刊スポーツ紙はNHKの大河ドラマ「いだてん〜東京オリンピック噺」の11日の関東地区の平均視聴率が、5・9%と大河ドラマ史上最低となったことを伝えていた。日曜日の夜8時、このゴールデンタイムで一桁台になることなどあり得ないことであるが、5%台に落ちたと言うことはいかに番組が人気がないかを物語っている。
ドラマ系の番組などめったに見ることのない私も、「鬼平犯科帳」とこの番組は長い間視聴して来ていた。しかし、今年の「いだてん〜東京オリンピック噺」を見ている内に、内容が面白くないばかりか、いったいこの番組は何を伝えようとしているのか、制作者の意図が理解できなくなってきた。
俳優の役所広司氏や中村勘九郎氏が必死に演じてはいるものの、シナリオがお粗末過ぎて見る気がしなくなってしまい、とうとう5月の初め頃から視聴を止めてしまった。ビデオリサーチが発表した今回の視聴率の低さを見ると、どうやら多くの方が私と同様に感じておられたようである。
NHKの幹部が政府幹部から来年の東京オリンピックを盛り上げるよう要請を受け、十分な論議を経ずして放送に踏み切ったのではないかと思われるが、シナリオライターが相当焦って制作されたことは間違いなさそうである。それにしても、NHKのゴールデン番組が第6回から11日放送の30回目まで25話連続の1桁台というのには驚きである。
どうやら前回「加速化する人間の奴隷化」で記したように、公共放送であるNHKまでが「闇の勢力」の目指す「3S作戦」の術中にはまり、ニュース番組を中止して大リーグ中継を行うだけでなく、とうとう大河ドラマまでが来年の東京オリンピックに国民の関心を向けさせることに、手を貸すことになってしまったようである。
これから先、スポーツ中継と旅番組、食べ物番組等の娯楽番組がますます多くなってくることになりそうであるが、この種の番組の視聴はほどほどにされた方が良さそうである。それにしても私のHPでこんな記事を書くことになるとは思いもしなかっただけに、半分笑いながら書いている次第である。