反日感情を強めるムン・ジェイン大統領
韓国政府を動かす韓国人の独特の「国民性」
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今は元徴用工や慰安婦問題を蒸し返し、反日感情を語っている時ではないはずだ。
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前回、「米国が背負った二つのカルマ
A」で我が国と米国のカルマについて記した。その中で、カルマは決して米国や日本だけでなく、すべての国、すべての民族がみな背負っており、ただその大きさや内容が異なるだけであることをお伝えした。
そうしたカルマと同時に国を動かしているのが、その国の持つ国民性である。昨今の韓国と中国の動きを見ていると、それが強く感じられてならない。両国に共通しているのは過去の歴史に対する異常なまでの執着心の強さである。韓国を例にとるなら、またもや、むしかえして来ている元徴用工や慰安婦問題がその典型的な例である。
先の世界大戦において米国が行った、女性や子供など罪無き民間人を狙った原爆投下や無差別爆撃などの非人道的な行為に対して、我々日本人はいつまでも反米感情を持ち続けたり、償いを求めたりなどすることはない。
しかし、韓国では戦後74年が経過した今でも、元徴用工や慰安婦問題を持ち出し、謝罪と金銭的要求を繰り返している。国としての謝罪と慰謝料の支払いは既に済んでいるというのにである。そうした独特の国民性の背景にあるのは、国民の多くが持つ富と権力に対する度を超した欲望の強さではないかと思われる。かの国の歴代の
大統領の末路を見てみるとそれがよく分かる。
国が誕生して以来、初代の李承晩(イ・スンマン)氏から1代前の朴槿恵(パク・クネ)氏まで、歴代の11名の大統領の内のほとんどの大統領が、「収賄」等で逮捕されて監獄入りする一方、「暗殺」
されたり、「不審死」や「自殺」を遂げており、問題なくその職を辞し人生を全うされた人物は、私が知る限りほんのわずかである。
世界広しといえども、国のトップという要職に就いた人物が皆そろって、これほど悲しくも悲惨な末路をたどっている国は極めて珍しく、先進国では例がない。
このところ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は元徴用工や慰安婦問題を蒸し返し、対日関係を悪化させて来ているが、日本政府が放った輸出規制の矢に
当たって、景気の先行きが悪化して来たことから、これから先、韓国経済は厳しい状況に陥りそうである。
文在寅大統領は対日関係を悪化させる一方で、米朝の間に立って、核とミサイルの完全放棄を実現させ、2分されてきた民族統一を成し遂げようとしているが、それが実現する可能性はほぼゼロに近いのではないかと思われる。
なぜなら、前から言って来ているように、金正恩(キム・ジョンウン)一族が3代にわたって核とミサイルを開発して来たのは、第二のフセイン(イラク)
とカダフィー(リビア)となることを避けるためであることを考えると、ようやく手に入れた核とミサイルを完全に放棄し、
その開発から手を引くことなどあり得ないからである。
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今、北朝鮮が開発している射程250〜300キロのミサイルの狙う先は韓国である。
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また文在寅大統領が希望している南北の民族統一の夢も、実現の可能性は極めて難しそうである。もしも統一が実現できたとしたら、
それは金正恩(キム・ジョンウン)率いる政府の下に韓国が併合される場合だけである。でなければ、キム・ジョンウン一族の未来はないからである。
そのような併合を韓国の国民が受け入れることはあり得ないことである。
一方、北朝鮮は7月以降、1か月の内に短距離ミサイルの発射実験を6回も行っており、トランプ大統領が容認していることもあって、
世界はお手上げ状態となっている。この短距離ミサイルはどれもみな300キロ以内で、発射先が主に韓国を狙ったものであることを考えれば、そんな北朝鮮政府が韓国と一体となって民主主義国を目指すことなど、あり得ないことが分かるはずだ。
先般、文在寅大統領は「南北の8000万人が統一国家を持てば、先進国の日本を追い抜くことも十分に可能だ」と語っていた。明るい未来像を語ることは結構だが、北朝鮮が今、発射実験を繰り返しているミサイルが自国を標的にしたより精緻なミサイル
であることを直視し、夢物語を語っている時でないことを自覚して欲しいものである。
これから
本格化する世界的な経済危機や巨大な自然災害によって、韓国も北朝鮮も厳しい状況に陥ることは避けられないはずだ。その時、韓国の人々は生活ができなくなった北朝鮮の人々の流入にどう対処するのか、またキム・ジョンウン政府による核攻撃の脅しをどう回避するのか。今は現実を見据えて、そういった点についての準備をしておくことの方がはるかい大事のはずである。
今の文在寅大統領にとって何より大事なことは、金正恩主席の並外れた頭の良さと、卓越した政治
手腕の裏に隠された朝鮮半島統一の欲望を頭に入れ、隣国・日本と争っている時などでないことを一刻も早く自覚することではあるまいか。
米国による台湾への新型のF16戦闘機の売却や、拡大する一方の香港のデモによって米中間の対立が深まり、東アジアに不穏な動きが始まった来ている時だけに、日韓政府間の争いや国民間の嫌悪感がこれ以上増すことのないことを祈るばかりである。
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ミサイル実験の成功で満面笑みを浮かべる金正恩主席。
誰もが武器を持ったらいざという時は使いたくなるはずだ。
これから先、この笑顔が厳しい形相に変わることのないことを願う。
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