写真撮影のため北海道に出かけていた4日間。 お陰様で新聞やテレビに目を向けることがなかったので、暗く悲惨なニュースに接せずに過ごすことが出来た。 しかしそんな日はわずかであった。今朝、早々に録画番組を見てみると、世の中は相変わらずの厳しい状況が続いていたようである。
我が国の京都アニメーション事件が世界中に伝えられて人々の心を暗くさせていたが、目を世界に向かると、米国では相変わらずの銃の乱射事件が発生しており、ABCニュースは2
9日、30日と連日トップニュースでその悲惨な状況を伝えていた。
先ずは、28日にカリフォルニア州で起きた銃の乱射事件。屋外で行われていたバンドの演奏会中、19歳の青年が3週間前に購入した自動小銃(ライフル)を使って乱射、6歳の男の子など3人が死亡し15人が重軽傷。
家族が憩うフェステバルが一瞬にして悪夢と化すこととなった。
19歳の犯人は厳重な警備や金属探知器を避けるためフェンスを切断し、会場内に入った後無作為に乱射したようである。米国では19歳でも合法的にライフルを購入することが出来るようなので、警備をかいくぐって進入したら、どうにも防ぎようがないのだ。
2日後の30日には、今度はミシシッピー州で早朝、スーパーマーケットのウォルマートの店舗内で39歳の従業員が同僚たちと駆けつけた警察官に銃を乱射。
警察官は防弾チョッキのお陰で助かったが、同僚2人が死亡。
実はそれより3日前の27日の午後11時ごろにも、ニューヨーク・ブルックリンでも銃の乱射事件があり、38歳の男性が死亡し11人が負傷する事件が起きているのである。つまり、4日間で3件の銃乱射事件が発生していたというわけである。
前からお伝えして来ていることであるが、米国ではこうした銃の連射事件が頻発して起きており、もはや防ぎようがない状況と化しているるのだ。米国における銃の乱射による死亡事件は1日ほぼ1件となっており、年間に450件を超しているという記事を目にするが、それに対する対策は、今もなお一向に進んでいないようである。
2017年に59人が死亡し527人が負傷したラスベガスの銃乱射事件以降、銃の所有と規制強化の是非を問う議論が起きているが、トランプ大統領を始め、全米ライフル協会からの多額の献金を受けている政治家たちは、銃規制については今もなお目をそむけ続けているのが現状である。
恐ろしいことであるが、これこそが米国という国家とそこに住む民族の持つカルマなのである。それゆえ、この種の銃の乱射事件は今米国を襲っている自然災害と同様、防ぐことのできない災難なのである。恐ろしいことであるが、国と国民が自らがまいたカルマだけに避けて通ることはできないのだ。そのカルマがいかに巨大なものであるかについては、来月、終戦記念日あたりに記す予定である。