頻度と規模を増す一方の米国の銃乱射事件
十数時間で2回の銃乱射発生、死傷者79人
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テキサス州コルパソで発生した銃乱射事件の現場に向かう警察官。こうした
状況を見せられる続ける米国民はなんともお気の毒である。 (ABCニュース) |
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7月31日付の記事「米国の持つカルマの恐ろしさ」で先月27日、28日、30日と続いた銃の乱射事件のニュースをお伝えしたばかりの米国で、今度は3日から4日にかけわずか十数時間の内に、テキサス州とオハイオ州で銃乱射事件が発生。前回の一連の事件は幸いにも死者や負傷者数が少なくて済んだが、今回は両事件とも多くの死傷者が出ることとなった。
3日、午前10時ごろにテキサス州のエルパソの買い物客で賑わうウォルマートで、一人の男性が無差別に銃を乱射。子供を含め20人が死亡、26人が負傷。米国中が悲しみに沈んでいた最中、深夜から未明にかけ、今度はオハイオ州デイトンで24歳の青年が銃を乱射、9人が死亡、24人が負傷。
両事件とも非白人に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)による犯行のようで、なんとも痛ましい事件であった。デイトンの警察署長が記者会見で語った「(大量に血の流れる現場に立ち)血液に匂いがあることを改めて知ることになった悲惨な事件であったが、悲惨という言葉だけでは説明が出来ない状況であった」と語っていたのが印象的であった。
国家の象徴であるトランプという元首が、公の場で4人の移民系女性議員に対して行った差別的な発言が非難の的となったのは先月中旬。その後、1週間の内に起きた5回の銃の乱射事件のすべてがヘイトクライム的犯行であったことを考えると、犯人たちの心を動かした背景に、大統領の発言がなかったとは言い切れないようである。
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家族を失って号泣する女性
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私が20年前から講演会で語り、著書やHPで伝え続けてきた米国の暗い未来。それが一つ一つ現実となってきている今、改めて知ることとなったことは、如何なる人間であろうが、如何なる国家であろうが、民族であろうが、為してきた所業にはすべて、善因善果、悪因悪果という因果応報の原則が付きまとっているということである。こうした悲惨なニュースを見るたびに私の心には、米国が為してきた幾つかの残虐・悲惨な光景が浮かぶ。読者も同様ではなかろうか。
日々、こうした暗いニュースを書き続けていると、心がすさんでくる一方である。読まれる読者も同様であろう。今回も書こうか書くまいか迷ったが心に鞭を当てて記すことにした次第である。悲惨な自然災害の記事においても、思いは同様である。その自然災害も世界的規模で頻度とその規模は増す一方である。
私にできることは、自然の風景や花や蝶、昆虫などの姿を撮影して掲載するぐらいである。しかし、それもいつまで出来るか分からない。そんな私の心を癒してくれているのは、部屋の中で追いかけっこしている愛犬・ルナと愛猫・ステラの姿である。娘や孫を通じて天が与えて下さったそんなルナとステラと共に暮らせることに、ただただ、感謝、感謝である。
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米国では、事件現場でのこうした追悼の情景が見慣れた
光景と化している。 なんとも悲しくもあり、恐ろしいことである。
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