14日に発生した震度7の地震のあと、余震が相次いでいた熊本を中心とした九州地方。 2日後の本日16日深夜1時25分ごろ、再び大地震が発生。 気象庁によると、震源の深さは10キロ、地震の規模マグニチュード(M)は7・3と推定され、1995年の阪神大震災級大地震となっている。 その後も、同県阿蘇地方で震度6強や5強の地震が相次いでいる。
地震の規模はM6.5だった14日の震度7の地震より大きく、福岡県で震度5強、愛媛県では5弱を観測するなど、九州から中・四国地方の広い範囲で強い揺れがあった。
問題は、気象庁が14日の震度7の地震は「前震」で、16日の地震が「本震」であるとの見解を発表したことである。 これに対して、地震学者は否定的な考えを示しており、どうやら今回の一連の地震に関しては、地震学者と気象庁とは見解が異なっているようである。 それにしても、震度7の大型地震が、いやあれは本番ではなく前触れに過ぎなかったなどと言うことは、これまで聞いたことがない。 それに前震や本震に伴った余震の回数があまりに多いことも、極めて珍しいく、記憶にないことである。
どうやら、今回の地震は今までの地震とは異質であることは間違いないようだ。 心配なのは、震度の大きい地域が熊本、大分、愛媛と直線ルートで延びていることである。 また、今回の震源地が阿蘇山の麓で起きていることである。 その二つの点から私が不気味に感じたことは、日本列島を縦断する巨大断層が存在し、それが動き始めたのではないかという点と、阿蘇山など九州各地の火山の起爆材となるのではないかと点であった。 噴火の前兆として起きたのか、噴火を抑えるために発生した地震なのか定かではないが、噴火との関連性が強いことは間違いなさそうである。
噴火については九州地方の火山だけではなく、日本列島全体に分布する火山につながっているようにも感じられる。 その証の一つとして言えるのが、地震計の異常な震幅が阿蘇山や霧島、雲仙岳だけでなく、富士山や浅間山、草津白根山などでも観測されていることである。
これまでの科学知識では知ることの出来ないような、九州から関東を抜け東北まで連なった断層が地下深くに存在し、その揺れによってマグマが動かされることになるようなら、これから先、広範囲にわたって地震が発生するだけでなく、富士山を中心に九州から東北、北海道まで広い地域で噴火が起きることになるのかもしれない。 現に最近北海道一部の地域の温泉では、湯花が大量に出ており、地下活動の活発化を示し始めているようである。
私は、日本列島の火山のマグマ溜まりは、地震学者の説明とは違って、列島の地下深くでつながっており、超巨大噴火が起きた時には、それぞれの火山のマグマ溜まりに影響を与える可能性もあるのではないかと考えている。 富士山の噴火が日本列島の噴火の先駆けとなるとするなら、大規模な火山噴火は今の時点では心配ないが、今回の一連の地震はその時が刻一刻と近づいていることを知らしているのかもしれない。
それにしても、既に再開している九州の川内原発やこれから早々に再開を予定している伊方原発などのエリアに住んでいる人々は、今回の一連の不気味な地震を一体どう感じているのだろうか。 まだ他人事だと思っているようなら、もはや救いようがない。 積極的に再開に協力している
輩に至っては、カネに目がくらんだ亡者以外の何者でもない。