中国軍艦、尖閣接続水域初航行
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尖閣諸島の接続水域に進入した中国海軍の戦艦
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9日未明の1時前、中国海軍の軍艦が尖閣諸島の接続水域に進入。 日本政府は深夜にもかかわらず程永華・駐日大使を外務省に呼び出し、「一方的に緊張を高める行為だ」と強く抗議、同水域から直ちに出ることを求めた。その後、1時間ほどした午前3時頃、軍艦は接続水域を離れた。
これに対して、9日午後、中国国防相
は「尖閣諸島は中国固有の領土だ。 中国の軍艦が自国の管轄する海域を航行するのは理にかなっており、合法であり、他国にとやかく言う権利はない」とするコメントを発表し、改めて尖閣諸島の領有権を主張。
今回、中国政府がこうした危険な行動に出た背景には、次の2つの要因が考えられる。
@ 南シナ海の領有権問題で対中国批判が強まって来ていること。
A フィリピンとの領有権争議に対して、間もなく国際仲裁裁判所の裁定が発表されること。
@については、先日シンガポールで開かれたアジア安全保障会議において、南シナ海での中国による埋め立てや軍事施設建設に各国から批判が集中。 中でも、アメリカのカーター国防長官の「中国の最近の活動は、孤立させる万里の長城を築くことになる」とする中国に対する強い牽制発言は、世界の注目するところとなった。
Aの南シナ海の1つの島に関して、中国とその領有権について争っているフィリピン政府は、国際仲裁裁判所に裁定を求めていたことはご承知の通りである。 その裁定がいよいよ1〜2ヶ月後には下ることになりそうだが、その内容が中国にとって不利なものとなることは間違いないと言われている。
そうした判決は大国を自認する中国にとっては容認することは出来ないだけに、いま中国政府は必至に自国の正当性を支持する国々を集めている最中である。 こうした逆風から世界の目をそらすために、世界の関心を南シナ海から東シナ海(尖閣諸島)に移そうとしているというのが、一般的な考えである。
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尖閣諸島が大戦の狼煙となる可能性は無視できなくなってきた
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世界大戦への一つの狼煙であることを忘れないこと
しかし、私は今回の中国政府の行動をそれだけの理由で済ましては危険ではないかと思っている。 中国はこれまでにもたびたび、尖閣諸島周辺の日本の領海に船舶を侵入させて来ていたが、それは日本の海上保安庁に当たる船舶に限られていた。
ところが今回は中国海軍の軍艦である。 軍艦となると事情はまったく異なり、仮に自衛隊が出動することになれば、「軍対軍」で一触触発の事態になる危険性をはらんでいる。 こうした行為に中国政府が出た裏には、目先を東シナ海に向けさせる目的だけでなく、さらに深い意味が隠されていると考えておいた方がよさそうである。
それは、最近の中国の国内情勢の緊迫が示している。 第2の毛沢東を目指す勢いだった習近平主席がパナマ文書の漏洩以来、一気に弱腰に転じてきていることは、既に読者にはお伝えして来ている通りであるが、漏れ伝わる情報によると一般国民からの反発も強まって来ており、一歩間違えば政権を追われる可能性が高まってきているようである。
そのためには、江沢民派を中心とした反政府の共産党員や急激な景気低迷による失業者の急増による民衆の反発の矛先(ほこさき)を、東南アジア諸国だけでなく我が国に対しても、向けさせておく必要性を強く意識している可能性が大である。
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たとえ同床異夢であったとしても、今、中国とロシアは
対日本、対欧米で歩調を合わせ始めていることは確かだ。
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中国・ロシア海軍連携か
また、今回の海域侵犯的行為には、ロシア海軍も絡んでいたことにも注目しておく必要があるようだ。 というのは、実は中国より先に、ロシア海軍の艦艇が尖閣諸島の接続水域を航行していたからである。 接続水域というのは領海の外側に隣接する海域で、他国にも一定の航行の自由が認められているため、領土問題で争っている以外の国についてはついは抗議する必要なしとして、日本政府は今回はロシアに対しては抗議は出さず、中国への対応と差をつけたようである。
しかし、そのロシアはいま東ヨーロッパにおいてアメリカとは厳しく対峙しており、今回も沖縄の那覇空港から飛び立った米国の戦闘機に異常接近して、飛行を妨害する行為を行っていることを考えると、ロシア政府は中国の尖閣諸島問題を利用し、米国に対する敵対行為を行っている可能性が大きいようだ。
「欧米対ロシア」の対決は東ヨーロッパだけでなく、こうして東シナ海や南シナ海でも進んできていることは頭に入れておく必要がありそうだ。 日月神示の次の一節が頭をよぎった。「北から攻め寄せて来たらいよいよのことぞ。南、東、西、みな大切なれど、北を守ってくれよ。
北から来るぞ。神は気もない時から知らして置くから、よくこの神示、心にしめて居れよ」
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米国艦船に超接近し威嚇するロシア戦闘機。 「一日に10万人が
死に出したら神の世が近づいてことを知れ」と日月神示は伝えている。
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