米国・真夏から真冬へ
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セントルイスでは急激な天候異変で、真っ黒な雲が竜巻を引き起こそうとしている
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米国では異常な気温のアップダウンが続いている。 米国北東部のシカゴでは25日(月曜日)、最高気温が29度と真夏日近くに達していたが、翌日26日(火曜日)にはなんと20度急降下して9度。 一転して真冬日の到来である。
これは北極海から中西部や南部にかけて真冬並みの寒気が流れ込んできたためである。 この寒気がメキシコ湾からの暖かい空気と衝突して急激な荒れた天候が発生、テキサス州北部やオクラホマ州、さらにはミズリー州にかけて、日本列島3個分程に匹敵する広大なエリアが竜巻や雹や突風に襲われている。
気象当局は該当するエリアの気象状況が「危険な状況(DANGEROUS
SITUATION)」になっているので、深刻に受け止めるようにと、5400万人に対して異例な警告を発している。 春の嵐はどこでもあることだが、ABCニュースはこれほど危険度の強さを事前に警告することは、滅多にないことだと伝えている。
この警告を受けてカンザスシティーにある空軍基地では、数十機の空軍機が大型の雹によるダメージを避けるため退避している。 このニュースを聞いたとき私の脳裏をよぎったのは、ある預言である。 その預言は、米国空軍の軍用機は突発的な自然災害で大量破壊され、いざ戦争と言うとき役に立たない状況になっていることを伝えている。
今、米国を次々と襲っている自然災害には、深い意味があることを忘れないことだ。
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米国は、中西部から南部にかけて大荒れの天候に襲われている
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カンザスシティーにある空軍基地は大量の雹で、多くの軍用機が避難
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異例な寒気のヨーロッパと熱波のインド
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ボスニアは、真夏の暑さの後、一転して雪に覆われてしまった
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またヨーロッパ各地もこれまでの真夏並みの暖かい春から一転して、雪降る冬将軍に襲われている。 先週末、25度を超え真夏の暑さとなっていたボスニアでは月曜日には一転してマイナス、最高気温も3度まで低下して、10センチを越す雪となり、銀世界が広がっている。
また、ノールウエーでも24日には降雪しており、高速道路が閉鎖している。 北欧とはいえ、4月後半の雪はかなり珍しいようである。 このように気温の低下はヨーロッパ全域に広がっており、各地の最低気温は、ドイツのベルリンでモスクワの10度より低い2度、ロンドン、パリでも3度とまさに真冬並みの寒さとなっている。
一方南アジアでは高温が続き、インドではティトラガル地方で48・5度と信じ難い高温が襲っており、東部のほとんどの地域が45度前後。 この熱波
によりインド全域で既に160人を越す死者が出ている。 昨年は2000人以上の死者が発生したが、今年もまた多くの死者が出ることになるかもしれない。
これから先夏に向け、中国南部から南アジア、東南アジアにかけ高温と干ばつが広がりそうである。
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ノールウエーでは高速道路が閉鎖
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