オーストラリアで洪水
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大雨による濁流
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この1週間、米国やフランス、ドイツの洪水の状況をお伝えしてきたが、今日はさらに拡大し続ける世界各地の自然災害のニュースである。 もはや世界は次々と水による被害に襲われ、尋常な状態ではなくなってきており、まさにウォータークロックによる浄化が本格的に始まったようである。
先ずお伝えする最初のニュースは、オーストラリアの洪水被害である。 先週末から記録的な大雨に見舞われているオーストラリア東部地方。 タスマニア州を中心に河川が記録的な水位に達し、車や人が流されたりなどして被害が広がり、議会選挙の選挙運動を一時中断する事態となっている。
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首都シドニー近郊の高級住宅地は波のために海岸が浸食され、家屋に崩壊の危機が迫っている
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干ばつのエチオピア、今度は洪水
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大雨で増水する川を呆然と見つめる人々 (オーストラリアABC)
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アフリカのエチオピアはここ1年ほど干ばつが続き、作物の栽培が出来ず家畜の飼育もままならぬ状況が続いて来ていた。 そのため、1000万人を越す人々に支援が必要な状況に陥っていたが、今度は一転して未曾有の大雨で洪水が発生、さらに新たな支援が必要となっている。
先進国の被害者もみな大変だが、干ばつと洪水に見舞われたエチオピアの人々の困窮状況はその比ではない。 生きていくこと自体がままならぬ状況と化しているからである。 干ばつで枯れ果てた田畑が洪水に襲われ、避難した場所もまたいつ洪水に見舞われるか分からない状況下にいる人々。 食料にも事欠き、まともなテントもなく、頼りの家畜も失った人々の苦難の程はいかばかりかと心が痛む。
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洪水で流される家屋
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避難地のテント暮らしの様子を見ると胸が痛む
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フランスでは、一難去ってまた一難
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強烈な雷雨のあと一瞬にして道路は川と化してしまった (フランスF2)
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セーヌ川増水で沿岸のパリ市内で洪水による被害が発生、水位は下がってきているものの今もなお、危険な水位が続いているフランス。 一難去ってまた一難! 今度は雷雨と洪水がフランス東部と北部地方を襲い、ルワン河が氾濫して沿岸の町で大洪水が発生している。
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家屋は水没
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ショベルカーで避難する子供たち
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廃棄された家具類は5メートルの高さに100メートルにわたって山と積まれている。
しかし回収作業はまだ始まったばかりで、これから先1週間は続くことになるようだ。
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アメリカの見慣れた光景
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熱帯低気圧の来襲の最中竜巻が発生 (アメリカABC)
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世界の自然災害を伝える中で、アメリカが外れることは絶対にあり得ない。 南部のテキサス州やカンザス州一帯が100個を越す竜巻に襲われた状況は既にお伝えした通りであるが、その後も、インディアナ州やペンシルベニア州、アイオワ州などで、大雨による洪水や竜巻で多くの家々が甚大な被害に遭っている。
昨日のABCニュースはさらに追い打ちをかけるように、南部に熱帯低気圧が上陸しフロリダを中心に被害が広がっている状況を伝えている。 風速20メートルを越す強風により家屋や大木が倒壊、1日に1ヶ月分の降水で川が氾濫。 フロリダ各地ではお馴染みの災害風景が広がっている。
一方 西部のカリフォルニアの丘陵地帯では山火事が発生。 ロスアンゼルス近郊で発生した山火事は、200ヘクタールを焼失し、数千人の人々を緊急避難させている。 火災発生の直接の要因は、町の道路の電柱にトラックが衝突、落下した電源装置から発した火花。
通常ではあり得ない火災発生の要因であるが、猛暑と5年間にわたる干ばつでカリフォルニア一帯は完全に乾燥化していたために、大規模な山火事となったようである。 ABCニュースは「この地域一帯はまさに火薬庫と化している」と伝えている。
ロシアでは雹
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大量な雹で街は白色に染まった (ロシア放送)
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例年にない暑い日々が続いていたロシア南部地方。 カスピ海に面した北オセチア地方では、突然の激しい雹(ひょう)で街は一面白く覆われた。 ロシアの中では暖かい地方を襲った野球ボール大の雹には街の人々も驚かされたようで、作物への被害も広がっている。
今回掲載した以外にも、ベルギー、ウクライナ、ルーマニア、ドイツ、オーストリア、中国など多くの国や地域で大規模な洪水、中には100年に一度の洪水が発生している。 また火山の噴火の数も環太平洋火山帯を中心に過去とは比べものにならない数に達している。
「自然災害は人類への警告」で記したように、天は今、こうした自然災害を介して人類に地球の一大転換期が刻々と近づいていることを知らしめているのだ。 読者におかれてはそうした「天の采配」をしっかり受け止めぬまま、多忙を理由に、自然に身を置くことも、徳乃蔵で心を癒すこともせぬまま、日々を漫然と過ごしておられる方が多いようである。 「後悔先に立たず」とならぬよう願いたいものである。
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