「異常」が「正常」と化して来ている米国の気象。 今回は熱波と山火事のニュースである。
米国各地では高温の日が続いているが、中でも南西部と中西部では、記録的な高温で熱波警報が発令される中、熱中症による死者も出ている。
カリフォルニア州やアリゾナ州など4つの州では史上最高気温を更新する都市が出ており、20日の予想気温はラスベガスで46℃、フェニックスで49℃、パームスプリングスではなんと50℃という我が国では信じ難い高温となっている。
各都市とも乾燥地帯であるため、日本のようにむすことはないのかもしれないが、平均最高気温を調べてみると40℃以下となっているので、住民の皆さんはさぞかし暑さに悲鳴をあげていることだろう。 それでも、インドやチベットのように高温の炎天下の中、作業し続けなければ生きていけない貧しい人々に比べれば幸いだ。 両国では既報の通り、すでに300人近い死者が出ている。
一方、この高温と乾燥によって西部の山火事の発生は相変わらず続いており、数日前に発生したアリゾナ州やカリフォルニア州の大規模火災は峠を越えたようだが、19日夜現在で9つの州で十数件の火災が発生している。
繰り返しになるが、ここ数年の米国の気象はまさに異常で、引き起こされる自然災害も洪水、竜巻、干ばつ、山火事とあらゆるジャンルにわたっており、災害の規模も記録的なものとなって来ている。 地球が悲鳴をあげている何よりの証である。