「泣き面に蜂」と化したエクアドル
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大地震のあと襲った洪水で、エクアドルでは被害はさらに拡大している
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熊本を襲った地震とエクアドルの地震、共にマグニチュード7.4と7.8の
大型地震であったが、被害の程度はエクアドルの方が遙かに大きく、死者の数は熊本のおよそ50人に比べて10倍を上回るおよそ700人、行方不明者を入れると
800人を越している。
その後の雨でどちらも被害がさらに拡大しているが、熊本の雨による被害はそれほど大事に至らず、不幸中の幸いであった。 しかし、エクアドルでは16日の地震のあと10
日ほど経過した4月26日に激しい雨に見舞われ、洪水や地滑りが各地で発生し、さらに被害を拡大するところとなってしまった。
掲載した写真を見てもらえば被害の大きさが分かるはずだ。 まさに「泣き面に蜂」「踏んだり蹴ったり」である。 熊本では一昨日また震度5強の揺れが発生したようだが、1
200回に迫る余震回数といい、あまり前例のない地震であることは確かである。
「世界同時多発地震」に向かう地球
前例がないと言えば、最近ヨーロッパで起きている地震もまた、あまり前例のない珍しい現象のようである。 4月26日にオーストリアのウィーン近郊でマグニチュード
4.4、また4月28日にはフランスのラ・ロシェル近郊で5.2の地震が発生。
どちらも地震慣れした日本人の感覚からいえば、たいした地震ではないが、オーストリアもフランスも環太平洋火山帯やプレート境界線上には位置しておらず、地震が起きること自体が極めて珍しい国だけに、体感した人々はかなりの驚
きを感じたようである。
こうした地震という概念がない国に、マグニチュード4〜5の地震が起きてきていると言うことは、地球がこれまでとは異なる異常な状態に向かっているこ
とは間違いないようだ。
経験がないと言えば、熊本も地震大国日本の中で、震度3程度の地震しか経験がなかったようなので、驚きは一緒だったかもしれない。
4月10日からわずか1週間で、大西洋岸一帯で大規模地震が5ヶ所以上、また回数では、2週間で8回にわたって発生して
いることは、既にお伝えした通りであるが、29日にはまた新たに南太平洋のバヌアツ島でマグニチュード7.3の地震が発生している。
環太平洋火山帯で多発しているこうした一連の地震やフランスやオーストリアなどの地震発生を併せて考えると、今地球はまさに、「同時多発テロ」ならぬ「世界同時多発地震」に見舞われ始めているようである。
米国、またもや列車脱線事故
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首都ワシントンで14両の貨物車が脱線転覆。
積まれていた危険物の流出で周囲の市民は不安に。
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もはやお馴染みとなってしまった米国の自然災害。 昨夜の米国ABCニュースはトップニュースで、南部一帯で発生した自然災害のニュースを伝えていた。 ルイジアナ州のニューオリンズやジョージア州のアトランタなどで、大雨と洪水に見舞われ親子4人の死者が出た他、テキサス州では6つの竜巻の発生で数多くの住宅が破壊されて大きな被害が出ている。
お馴染みといえば、今後次第にその数を増してくることになるのではないか、と懸念していた私の予測通り、また列車の大型脱線事故が発生した。 しかも今度は首都ワシントンで国会議事堂からわずか5キロほどの場所。
5月1日早朝、175両編成の貨物列車の内の14両が脱線。 問題は脱線した車両の中に危険な化学物質が大量に積まれていたことである。 どうやらその一部が破損し危険物が流出したようで、現在、緊急チームが出動し被害の拡大を防いでいる。 大事に至らなければよいが、近くの住民に不安が広がっているようである。
繰り返しになるが、これから先、米国では自然災害だけでなく、こうした列車や航空機事故の発生が次第に増して来る可能性が大きいことは、頭に入れておいた方がよさそうである。
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洪水に見舞われたジョージア州・アトランタの郊外の住宅
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恒例のジャズフェスティバルが開かれていたルイジアナ州・
ニューオリンズでは、洪水に見舞われ、参加者は避難するのに大変。
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テキサス州では道路が割れてしまった。
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