昨年の年始めの記事「謹賀新年」で記したように、数秘術的な概念でみると、2014年は終わりの年で、2017年は始まりの年。 その間
の2015年と2016年の2年間は「概念の上では存在しない世界」となっている。
現代社会を裏で操っている「闇の勢力」配下のエリート集団は、こうした数秘術的な概念をもとに政治や経済を動かしており、2017年に向けて今年もまた政治・経済両面から世の中を一変させようと目論んでいる可能性は大である。
さらに数秘術的には2016年は、2+1+6=9で終わりの年でもある。
「陽残りて、暮れるにいまだ遠し」の感もなくはないが、昨年1年間を振り返ってみれば、陽は一段と沈みかけていることは確かだ。 1月のパリの新聞社を狙ったISによるテロから始まり、11月の同時多発テロまで、世界はテロと紛争、
財政危機、難民問題、自然災害に揺れ動いた1年であった。
中東のシリア、リビア、イエメンでは内戦とテロ、ヨーロッパはギリシャ
の財政危機と難民問題、米国は銃乱射事件と自然災害のオンパレード。
一方、中国では30%の株価暴落と長江や天津、深圳での大事故、
さらには日本でも、口之永良部島の噴火と大事には至っていないが箱根から阿蘇、桜島、浅間山に至るまでの噴火警報の連発。
振り返って見れば大変な1年であったことが分かる。
2016年はさらに一段と厳しくなってくることだろう。 テロに揺れたフランスとオランド大統領に代わって世界の関心はドイツと
メルケル首相に集まり、その一挙手一投足に世界の注目が集まることになりそうである。 もう一方
、当面の注目点は、ロシアとトルコが絡んだシリア情勢の行方である。
さらにイスラエルとイランが表舞台に登場すれば、中東の混乱は一層深まり、世界最終戦争に向けてさらなる裏工作が始まることになるかもしれない。
一方、経済面においても厳しい1年となりそうである。 欧州、米国、中国、日本、それぞれがあの手この手で経済破綻を防ごうとしているが、ぼつぼつ限界が近づいているのではなかろうか。 株価暴落の火付け役が中国になるのか、それとも
米国か、欧州かは定かでないが、
一端暴落が始まったら、炎は世界の市場に一気に広がり、世界経済を火の海と化すことは避けられそうにない。 原油の下落
いかんによってはロシアや新興国の混乱が発火要因となることも考えられる。
自然災害が一段と厳しさを増すことは間違いない。 昨日の「異常気象」では書けなかったが、年末米国南部では荒天が続き、ミシシッピ川が氾濫
、 さらにテキサス州などでも竜巻や鉄砲水発生して、併せて60名を超す死者が出ており、死者の数が多くなり出しているのが気になる。
いずれにしろ、全ての面で2016年は昨年以上に厳しい1年となることは間違いない。 読者におかれては、しっかり世界の動きを観察し、心の冷静さを保って実りある一日一日を過ごして頂きたいものである。 読者の皆さんにとって良き1年であることを願って、年賀の挨拶に代えさせて頂く。