拡大する「貧富の格差」
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「貧富の格差」の実体を語る「国際NGOオックスファム」の代表者 ( ドイツ ZDF
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世の中には億万長者もおれば、その日の食にもありつけない貧者もいる。 その位のことは誰でもが知っていることだ
。 しかし、その貧富の差が日に日に増してきており、もはや極限状態となってきていることに、どれだけの方が気づいているだろうか。
先日、貧富問題に取り組む「国際NGOオックスファム」が明らかにした驚くべきその実体を、ドイツのZDFが伝えていた。 それによると、なんと世界の人口のたった1%が
、その他の99%全員分の資産と同じ額を所有しているというのだ。 つまり、現在の世界の人口73億人の内、7300万人が72億
2700万人が所有する資産と同等の資産を所有しているというわけである。
その中で最も裕福な62人の超富裕者の総資産は、世界人口の50%分、つまり31億人の資産に匹敵。 それにしても、わずか
100人にも満たない人間が世界の人口の半分、30億人分の資産を保有しているというのだから、なんともはや驚きである。
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世界中の超富豪たちの資産の隠し場所の一つとなっているスイスのUSB銀行 |
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彼ら富裕層たちはそんな膨大な資産を所有していたら、税金の支払いもさぞかし凄い額に達している
だろうと、他人事ながら心配になるが、そんな心配は無用のようである。 彼らのために、「税金天国」と呼ばれる租税を免れる場所が用意されているからである。
その代表的な国の一つがスイスであるが、こうした租税逃れの国や場所を世界各地に作ってきたのも皆、そうした超富裕層たち自身であった。
今朝のフランスF2テレビが、フランスの税務当局がスイスのUSB銀行の隠し口座から120億ユーロ(1兆6000億円)の脱税預金を発見したことを伝えていた。 2008年にフランスから秘密裏に持ち出された資金のようだが、こんなものは6200万人の超富裕層が保有する額と比べたら物の数に入らない。
カネもモノも持てば持つほど欲しくなるのが人の常。 欲には際限がないようだ。 1億あると10億欲しくなり、10億貯まると100億欲しくなる。
しかしこれでは、世の中の富みに限りがあることを考えれば、貧富の格差は広がるばかりだ。 それにしても、ここまで極大化した貧富の差は極限状態
、もはやまともな世の中ではないことは確かだ。
これから先に待ち受けているのは、「闇の勢力」が狙う新世界秩序(New World
Order)。 それが実現したときには、99%の民は奴隷と化し、1%の人間にロボットのように使われることになる。 そしてその時が刻一刻と近づいてきているのである。 しかし、
邪悪な輩の目論見が99・9%まで達成した時に発動される、と言われているのが「神一厘の仕組み」である。
それは一体どんな形で動き始めるのだろうか。 それについては、また改めて考えてみることにしよう。
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富裕層たちは隠し金庫に一体どれだけのカネを隠したら満足するのだろうか? 彼らは
死ぬまで、いや死んだ後も貯めたカネの行方を心配し、この世をさまよい続けることだろう。
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黄金の花(こがねのはな)
奇しくも、恐ろしいまでの「貧富の格差」の実体を目にしたその日の夜に聞いたのが、「黄金の花」という曲であった。 それはNHK・BS1局の歌番組の中で歌われた一曲で、メロディー
の素晴らしさもさることながら、歌詞が心に焼き付いた。 下はその詩の一部である。
素朴で純情な人達よ きれいな目をした人達よ
黄金でその目を汚さないで 黄金の花はいつか散る
素朴で純情な人達よ 言葉の違う人達よ
黄金で心を汚さないで 黄金の花はいつか散る
黄金で心を捨てないで 本当の花を咲かせてね
この曲は沖縄の4人の歌姫たちが歌う曲であるが、「黄金(こがね)であなたの目と心を汚さないで、黄金の花はいつか散るものだから」という詩が、拡大する貧富の差のニュースで心が傷ついた直後
だっただけに、感銘の度合いが大きかった。
この「黄金の花」を歌うネーネーズ(お姉さんたち)の歌は、以前講演で沖縄を訪ねた際に聞いたことがあったが、この日の歌には特に
心に響くところが大きく、涙を抑えるのがしんどいほどであった。 皆さんも一度聞いてみたらいかがだろうか。
やがて到来する新たな世界、サラスからアルスに生まれ変わった「喜びの星」地球には、もはやお金は一切必要ない。 そんな世に旅立てるのは、黄金によって目と心を汚されなかった人達だけである。 この世を生きて行くにはお金は必要で大事ではあるが、余分に持ったら不幸の始まり。 「カネの奴隷」となってしまうからである。
お金の力を活かすも殺すも、持ち主の心がけ次第。 お互いに無事アルスに向かって旅立てるように、お金の呪縛に捕らわれないようにだけはしたいものである。
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お互いに「黄金の花」に心を奪われないようにしたいものである。
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