今度は秘密の資金作りを追及
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ご自身の不正を追求される中、汚職対策会議で汚職を追放するには、汚職は
悪だという意識を根づかせねばならないと訓示するプーチン大統領 (ロシアTV)
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先日「ロシア将校暗殺に関する報告書」で、ロシアの元情報将校だった人物がイギリスで毒殺された事件について、
イギリス内務省が設置した調査委員会が、殺害はロシアの情報機関「連邦保安局」(FSB)による可能性が極めて高く、この計画は恐らくプーチン大統領によって承認されたものと思われる、という報告書を発表したことを、お伝えした。
この報告書の発表については、単なる憶測に過ぎずプーチン大統領の権力を弱めるための策略だという批判が出ていた。 確かにそうした可能性もないわけではないが、昨日のイギリスBBCテレビが再びプーチン大統領の秘密の資金作りについて、報道している点が気になるところである。
BBCは、プーチン大統領がロシアの大富豪から資金集めをするのに手伝ったという、現在エストニアに逃れているロシア人の証言をもとに、プーチン大統領は国家の資金を個人的に流用するなどして影響力の拡大を図っていると、伝えている。 この報道に対してロシアのイワノフ大統領府長官は、憶測と噂に過ぎないと一蹴している。
私が気になったのは、時を合わせたかのように、イギリスからプーチン大統領に対する厳しい報道が発信された点と、米国・財務相の高官がBBCのインタビューで、「プーチン大統領は腐敗している」と、イギリスの報道を後押しするかのように述べている点である。
米国の財務相の高官といった立場のある人間が、他国の大統領の汚職問題をなんの根拠も示さずに、テレビに対して語ることは異例である。 彼はプーチン大統領の給与は11万ドル(1300万円)だが、それとは別に個人的に資金調達を
しており、彼は長年にわたって実際の富を隠す技を学んできたのです、とも語っている。
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ロシアの富豪から第3者的法人を介在し、プーチン大統領に
贈られたとされている40億の豪華ヨット。 (イギリスBBC)
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こうした腑に落ちない一連の動きを合わせて考えると、どうやらその裏には英米の政治的な策略が隠されていそうである。 今や世界で最も強大な影響力を誇るとされているプーチン大統領は、英米にとって目の上のタンコブとなっているのだろう。 いま世界が注目しているはシリアの和平会議の開催であるが、こんなことでは会議の開催はお先真っ暗、たとえ開かれたとしても実りある成果はとても期待できそうにない。
和平会議といえば、会議への参加を希望しているシリアのクルド勢力「クルド民主連合党」に対して、調停役を期待されているトルコ政府が、テロ組織と関係があるという理由で参加に強く反対しており、参加が認められるならトルコは和平会議をボイコットすると表明。 これに対してロシア政府は、シリア人口の1
5%を占めるクルド系住民の参加なしにシリアの和平はあり得ないと強く反発。
これでは実りある成果は夢のまた夢、これから先も、ヨーロッパを目指すシリア難民が減少することはあり得ない。 一方、避難先のEU各国では国境にバリケードが作られたり、受け入れ難民数を少なくしたりなど、難民にとっての環境はますます厳しくなって来ている。 今日のニュースでは、デンマークでは入国する難民から、現金や宝石類など一部の財産を没収することになりそうである。
丹念に世界の動きを追っていると、この世が日に日に地獄と化してきているのが分かる。 停電や凍結で水不足を嘆いている日本人は幸せである。
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BBCのインタビューで、「プーチン大統領は腐敗している」と
語る、米国・財務相の高官・ADAN SZUBIN 氏(イギリス BBC)
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「お知らせ!!」
今回、プログラムに問題が生じ、HPをご覧頂くことが出来なくなりましたが、なんとか回復し掲載することが出来ました。 しかしこれから先、こうしたトラブルが発生する可能性が大きく、皆様にはご迷惑をお掛けすることになるかもしれませんが、ご承知おき下さい。
場合によっては、回復に何日も擁することもありますので、そのような状況が発生した際には、「スペース&ギャラリー
徳乃蔵」でトラブルの状況をご確認して下さい。
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