金正恩に振り回される世界
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今回行われた核実験が「水爆」か「原爆」かは定か
でないが、核戦争の脅威が一段と増したことは確かだ。
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文字通り激動の年明け。 新年早々から世界を揺るがす重大ニュースが流され続けており、今日もまた二つの記事を書くこととなった。 北朝鮮の水爆実験と米国の銃規制の記事、どちらもタイミングを遅らすことの出来ない重要な記事であるからだ。 先ず最初は、昨日世界を駆け巡った北朝鮮による水爆実験のニュースからである。
北朝鮮は2009年以来既に3回の核実験を行って来ており、事実上の核保有国となっていることはご承知の通りである。 問題は北朝鮮政府が昨日発表した核実験が、これまでの「原爆」とは違って「水爆」の実験であったという点である。
もしこれが事実だとしたら北朝鮮は、米国、ロシア、イギリス、フランス、中国に次いで第6番目の水爆保有国となる。
しかし、今朝の海外ニュースを見ていると、韓国も米国も爆発の規模からして水爆実験であったことは疑わしいとしている。 確かに確認された地震の強度、マグニチュード4
・9程度ではこれまでの原爆の実験とあまり変わってはいない。 水素爆弾は原子爆弾に比べて1000倍近い爆発力を持っているだけに、水爆実験であったことには疑問符がつくことは確かだ。
しかし現段階では、確かなことは分からない。
それではなにゆえ、北朝鮮政府がこのタイミングで水爆実験であったと世界に向けて発表したのだろうか? 明日8日が最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)の誕生日ということもあるが、一番の狙いは、今年5月に35年ぶりに開かれる予定の朝鮮労働党大会で、金正恩の立場を不動のものにするためであったのではないかと思われる。 外電が若さゆえの衝動的な判断だったのではないかと伝えているのはそれゆえである。
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30歳代の若き金正恩にとって、最高指導者の地位を守るのは命がけ。
それだけに、彼の打つ手に世界は翻弄され続けることになりそうだ。
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このところ、金正恩第一書記の側近であった人物が死刑にされるなど次々と政権から除外されてきている。 それは30代の若い指導者にとって、自身の地位を脅かされるのではないかという強い不安があるからではないか。 その不安を払拭し、最高指導者としての地位を盤石なものにして、国民や軍部を一枚岩にするには、水爆保持という絶対的な権力を誇示する必要があったからではななかろうか。
今回の水爆実験の成功を首都平壌の広場に多くの市民を集めて、設置されたテレビの大画面で見させていたことを考えると、水爆という最強の武器の保有国となったことを、国民に知らしめる大きな狙いがあったことは確かだ。 ただ奇妙なのは、今回の実験を友好国である中国やロシアに知らせなかった点である。 何か3者間に裏の事情があるのかもしれない。 この点については後日書くことになるかもしれない。
今回の実験が水爆実験でなかったとしても、いずれ遠からずして水爆の開発に成功する可能性は決して小さくない。 もしもこれから先、金正恩
第一書記が政権崩壊の予兆を感じた際には、自らの権力を維持するために、韓国に対して戦争を仕掛けることは十分にあり得ることだ。 そしてその時には、原爆なり水爆と言った核兵器を使うことも辞さないだろうから、今回、金正恩が行ったことは、我が国にとって他人事で済まされないことは確かだ。
年が明けてまだ1週間しか経過していないというのに、サウジアラビアとイランとの国交断絶から始まって、世界的な株価暴落、北朝鮮の核実験と暗い出来事が立て続けに起きている。 どうやら世界は最終ラウンドに向かって本格的に動き出したようである。 一体、次に伝えられる世界を揺るがすニュースは、いかなるものとなるのだろうか。
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原爆にしろ水爆にしろ、それを敵国に打ち込むための
ミサイルが既に完成していることを忘れないことだ !!
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