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 アンテナ建設で授業が再開された

                          ペルーのサニリアート小学校 
 
 

 
 


授業の合間に「ドラゴンボール」に見入る小学生。嬉しそうである。

 
 

 先日、「罪深きブラジルのボルソナーロ大統領」でブラジルのコロナ禍における感染者数と死者数がインドを抜いて2番目となっている記事を掲載させて頂いた。そのブラジルとアマゾンを挟んで反対の太平洋側に位置しているペルーでも 、感染者と死者数が世界のトップクラスとなっている。

そんなペルーのアマゾンやアンデス山中にも先住民族の部落が数多くあるが、セサル・ラトーレ氏によると村への出入りが厳しく管理されているため、感染者数はそれほど多くは発生していないようで、特に私とご縁があった集落には感染者が出ていないようなので、うれしい限りである。

そんなペルーでは、昨年末ごろ政府からアマゾン奥地にある隔離された村にパソコンが寄贈され、それを使って授業が再開されるようになっていたようであるが、私が2003年に最初に小学校を寄贈し、その後に幼稚園を追加したアマゾンの奥地にあるアルト・ウルバンバ河沿岸の集落・サニリアート村には電波が届かず、子供たちは授業を受けることが出来ずにいたようである。

しばらくして、村人たちはパソコンで受信するためには、アンテナが必要だということに気づいたようであるが、それを建てるには日本円でおよそ10万円ほどの費用が掛かるため、しばらく設置することが出来ずにいたようである。

その後、村人たちはセサル氏を介して私にその費用を依頼しようとなったようである。しかし、コロナ感染を恐れて外部と接触がなかなか取れずにいた ところ、先日、ようやく村人の一人がセサル氏に連絡できる村まで出掛けて、依頼をしてきたというわけである。

 
 

 
 


アンテナを設置する業者

 
 

セサル氏から連絡を受けた時、徳乃蔵に茨木県から毎月ご来館頂いておられる方達が、何かの時に役立てて下さいと言って置いて行かれた寄付金の額がちょうど10万円ほどになっていたので、さっそくその資金を役立ててもらおうと、茨木の方達に連絡を取った所、よろしくお願い致しますとのことであったので、早々に送金し、3月の初め頃、無事アンテナが建てられて授業を受けられるようになったという次第である。

昨日、セサル氏から建設されたアンテナと、授業を受けられるようになった生徒や父兄たちが喜んでいる写真が送られてきたので、茨木の方達にご報告すると同時に、今回HPに掲載させて頂くことにした次第である。

ペルー政府の関係者たちはパソコンを送っても、集落によっては、それを使えない学校があることに気づかないのだから、困ったものである。運よくこのサニリアート小学校は私との縁があったので、遅ればせながら、パソコン授業が受けることが出来たというわけである。

授業には文章を印刷するプリンターも必要であったが、以前から設置されていたプリンターが動かない状態だったので、その費用を私が追加して送ったところ、プリンターと併せて1年分の印刷用紙を購入することが出来たので、今年の授業は心配ないとのことであった。

わずかな資金で子供たちにこうして授業を受けてもらえることは、嬉しいことである。

 
 

 
 


受信装置を設置する工事人

 

 
 

 
 


授業が始まり父母も喜んでいた。

 

 
 

 
 


この子が小学生とは驚きだ!

 

 
 

 
 


子供たちの授業の再開を見に集まった父母たち。
こうしたことが村人たちにとっては何より嬉しいことであるようだ。

 

 

 




 

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