袋小路に陥った政府とカタルーニャ州
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住民投票の翌日、治安部隊の度を越した取り締まりに抗議するカタルーニャ州住民
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スペインからの独立を目指すカタルーニャ自治州が憲法裁判所の差し止めを振り切って住民投票を強行し、それを阻止せんとした中央政府軍の治安部隊との衝突で、
900人近い負傷者が発生し両者の溝がさらに深まる事態となったことは、「米国史上最悪の銃乱射事発生」でお知らせした通りである。
そもそも、カタルーニャ州の独立運動がなにゆえに発生し、今日に至るところとなったのか、マスコミはその点についてあまり伝えていないので、簡単に触れておくことにする。 カタルーニャ州では今もなお地元のテレビ7局やラジオ4局では原則としてカタルーニャ語が使われている。 そんな中で、独立運動が始まったのは2000年代始め。 その後、十数年の歳月を経て今日に至っているのだが、その主な要因は二つに絞られるようである。
一つは、スペイン中央政府がカタルーニャ民族を軽視するような言動を繰り返して来たことに対する長年の不満。
つまり民族間の対立である。 もう一つは、カタルーニャ州が税金として支出する金額
は他の州に比べて飛びぬけて多いのに対して、スペイン中央政府から州に還元される金額少ないという不満である。
1日に実施された投票以降、スペイン中央政府とカタルーニャ州はともに自己主張を繰り返しているが、先行きの見通しは立っておらず、両者ともに上げた拳を下せない袋小路に入ってしまっているのが現状である。
そんな中、投票日の翌日には州都・バルセロナで独立賛成派の市民70万人が
、また、9日には、独立反対派の30万人がデモ行進を行う事態となっている。
一方、これまで国政に参加することのなかったフェリベ国王が、テレビで自治州の独立運動を批判。 また、憲法裁判所は9日に予定されていた州議会開催に、差し止め命令を発令している。
その結果、独立宣言が発表される可能性が大きいとされる州議会が、9日から10日に変更されて、日本時間の本日夜に実施されるところとなっており、その行方を世界が注視している。
フェリベ国王の異例の発言や憲法裁判所の差し止め命令の背景には、スペイン政府の厳しい財政問題があることは明らかだ。 さもなくとも財政難に陥っているスペイン政府にとって、最大の納税州であるカタルーニャ州の独立は、
国家破綻につながりかねないからなのだ。
一方、独立賛成派もまた、国王や議会の呼び掛けに応じて独立運動を取りやめることは、あり得ないと思っておいた方がよさそうだ。 それは独立運動の歴史を見てみれば分かる。
仮にスペイン政府がカタルーニャ州に振り向ける資金を増額したとしても、カタルーニャ民族に対する偏見・蔑視の風潮は容易に解消することは出来ないからである。
追記
10日に開かれたカタルーニャ州の議会で、スペインからの独立が宣言されるのでは、という観測が多かったが、クチデモン州首相は投票結果について、賛成票が90%を超え独立の権利を得ることが出来たと発表したものの、独立宣言は中央政府との交渉を視野に、数週間後に延ばすことにしたと発表。
いずれにしろ、先行きは不透明のままで、混乱は鎮静化しそうもなさそうだ。 これから先、EU諸国を巻き込み、混乱の輪を広げることになりそうである。
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スペイン国旗を振って独立に反対する人々。
今やスペインは国も州も2分され、混乱状態と化してしまった。
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カタルーニャ自治州はスペインの北東部位置しており、
州都はバルセロナで、スペイン最大の納税州となっている。
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スペインの分裂、それは500年前のカルマの刈り取り
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木々に覆われた森の中にマヤの人々の歴史が隠されている。
そんなマヤ族を滅ぼしたのは、ほかならぬスペイン人たちであった。
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スペイン政府がとってきた少数派民族・カタルーニャ民族に対する強い蔑視の風潮は、
まさに今世界各地で発生している民族問題の要因に他ならないだけに、解決は容易ではない。 その背景には、今をさかのぼることおよそ500年前
、マヤ民族を蔑視し人間扱いせず、残虐な侵略行為を行ったことにつながるものがある。 つまり、今スペインはそのカルマの報いに遭遇している可能性が大きいのだ。
500年前、スペイン人が中南米の先住民に為した残虐非道な行為を思い出してほしい。 今から4000年ほど前の紀元前2000年頃には、既に零(0)という概念を持ち、5200年周期の長期カレンダーを保持し、天文学に関する驚異的な知識に基づく天文台を利用して、星の動きを研究して来ていたのが、マヤ族であった。
そんな素晴らしい歴史を持つマヤ族の人々が穏やかに暮らす地を侵略し、神殿を破壊して大量の住民を殺戮したのが、他ならぬスペイン人であった。 その結果、マヤの人々の宗教や信仰は奪われ、キリスト教への強制的な改宗が行われた。 逆らうものは激しい拷問にあい、殺され、代々の神官や5200年周期のマヤ暦を読み取って来たデイキーパーたちも途絶えてしまった。
実はこのデイキーパーの継承が途切れたことによって、後の世界に無用な混乱を引き起こすこととなったのだ。 長期暦の終わりが2012年12月21日と誤って解釈され、世界の終末が到来すると騒がれ
て世界中のテレビ局が、2012年12月問題の特番を組む事態が発生したのだ。 こうしたことは読者も記憶しておられることだろう。
そして番組の制作にあたった各国のテレビ局が躍起になったのが、マヤ族の最高長老 ドン・アレハンドロ氏とのインタビューであった。
2012年12月21日に関するマヤ暦の真実について語り合うアレハンドロ長老と私 |
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しかし、長老はその求めには一切応じることがなかった。 そんな中で、唯一、インタビューが出来たのが、2010年1月1日と2日に4時間にわたって放送され
た、BS−TBS局の開局10周年特別番組 「2012年12月21日 マヤ暦の真実」であった。 それは、その番組のメインナビゲーターとして出演した私が
、アレハンドロ長老と特別の友好関係にあったからである。
そして、1時間余にわたって行なわれた私とのインタビューの中で、長老は2012年12月21日説はヨーロッパの学者の誤った考えに基づいたもので、
2年後に迫った2012年12月21日はいつもと変わらぬ朝を迎え、いつも通り
の1日を過ごすことになると語られたのだ。 その結果、世界中で日本人だけが 長期暦に関する事の真相を知らされ、恐れることなくその日を迎えることが出来たというわけである。
しかし、その後何度か訪ねた折々に、マヤの歴史に詳しい方々からお聞きしたスペイン人による殺戮の凄まじさは、アメリカの地を奪った英国を中心とするヨーロッパ人の為した行為と同様、身の毛のよだつものであった。 今、世界の人々はそんな昔の出来事はすっかり忘れ去っているが、彼らの為した行為は決して消えてしまったわけではないのだ。
米国が今、社会的混乱や自然災害に見舞われ厳しい状況に遭遇していることは、覇権国家となった後、世界中に戦争をまき散らし、多くの死者や避難民を発生させた行為だけではなく、現在の米国人のご先祖のヨーロッパからの渡来者たちが、先住民(インディオ)やホピ族に対して行って来た残虐非道な行為によるカルマの狩り取りのためでもあるのだ。
それと同じことが、今、スペインでも発生しようとしているというわけだが、この混乱はスペイン一国に留まらず、EU諸国全体に悪影響を及ぼす可能性が大きいだけに、心配だ。 こうして人類は今、それぞれの国家や民族、そして個人一人ひとりが為してきた所業が生んだカルマの刈り取りに遭遇しているのである。
今このカルマの刈り取り現象が世界中で発生しているのは、3次元で為したカルマは、3次元世界で刈り取るのがベストであるからである。
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マヤの地に押し入ったスペイン軍は最新鋭の鉄砲を使い
大量のマヤ人を殺戮、長大な歴史を誇るマヤ文明を崩壊した。
(テレビ番組「2010年12月21日 マヤ歴の真実」より)
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