「隠され続けてきた未知なる世界の真実」の最終回を記そうとしていた昨夜遅く、ペルーから帰国したセサル・ラトーレ氏から電話があり、南米の異常気象の様子が伝えられた。 そのため、今回もまた世界の異常気象の様子を同時掲載するところとなった。 なんとも不思議な偶然の一致の連鎖である。
セサル氏が伝えるペルーやボリビアの話は南半球の話。 つまり、真冬を迎えようとしている国々の話である。 これまでお伝えしてきた異常気象は、もっぱら北半球の猛暑と干ばつの話であったが、今回は異例な寒さと大雪の話である。
どうやら、ペルーとその周辺国は例年にない寒気に見舞われているようである。 彼の家族が住むクスコは標高3000mを超す高地であるが、ほとんど雪は降らずセサルの60年余の人生の中でも、降雪は2度しかなかったようである。 しかし、今年は帰国する直前に、粉雪と大粒のアラレで、街は真っ白と化したようである。
掲載させて頂いた雪景色は、ペルーの南に隣接するボリビアの写真である。 ボリビアの首都ラパスや私が何度か訪れたチチカカ湖周辺の標高はクスコよりさらに高く4000mに達しているが、降ってもアラレ程度である。 しかし今年は大雪に見舞われ積雪は30センチ近くに達しているようである。
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セサル・ラトーレ氏が送ってくれた写真には、
異常な寒波と降雪に戸惑う人間や動物の姿が写っていた。
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ペルーアマゾンでも8℃の寒さ
その被害をもろに受けているのは、動物たち。 中でもアルパカはペルーやボリビアでは大事な家畜であるだけに、被害の拡大が心配されている。 大量死が起きているのではないかと思われるだけに心配である。
セサル氏の話をお聞きしていて最も驚いたのは、アマゾンを襲っている寒波でる。 アマゾン川の源流地帯であるペルーアマゾン域は40度を超す暑い土地。 そのペルーアマゾンで夜の気温が6〜8℃まで冷え込む日が1週間ほど続き、また来週あたりにも同様な寒波に見舞われそうである。
私がペルーアマゾンを訪ねたのは3回、写真撮影は1ヶ月に渡って続けられたが、訪問時期は暑さを避けるために、6〜7月頃であった。 気温40度、湿度100%近い中での撮影で、夜になっても涼しく感じることなどなかった。 そんなアマゾンが10℃以下の低温に見舞われているというのだから、驚きである。
かの地に住む先住民たちは寒さを知らないので、厚手の衣服などまったく持っていない。 それだけに、今年の夜の寒さは相当こたえているようで、ジャングルに住む多くの動物たちは生死に関わる事態となっているようである。
太陽からのエネルギーの放射によって、北半球は猛暑に襲われているが、どうやら南半球は真逆のようである。 何故そうなっているのかその理由はよく分からないが、この調子では北半球でも今年の冬は記録的な寒波と大雪に見舞われることになるかもしれない。