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現在、10州で42か所が炎上しており、鎮火できたのはわずか5%。
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戦火がおさまらないシリアやイエメンの惨状は今もなお続いており、次々と街を追われた避難民が砂漠地帯の厳しい環境の中で、テント暮らしを続けている。 ミャンマーから追われたロヒンギャの人々も今もなお、隣国バングラデシュに避難したままで、先行きの見通しが立たない状況が続いている。 テレビに写る幼い子供たちの悲惨な映像を見るたびに胸が締め付けられる思いだ。
一方、自然災害もその頻度と規模を増し続けており、世界規模で地震や噴火、洪水や津波で家を失う人々が多発して来ている。 その要因については改めて記す予定であるが、これから先そうした厳しい状況が収束することはなさそうである。 日本でも今度の台風で沖縄や九州、四国地方で被害が発生しているが、海外の惨状と比較したら、まだまだ幸いと言わざるを得ないのが実体である。
先月26日の記事「止むことなき米国の自然災害」で、米国の山火事のニュースをお伝えしたが、発生から10日近くが経過した今もなお、火の勢いは一向に収まっておらず、コロラド州では史上最大規模の山火事となっており、既に住宅など100棟以上が焼失している。
また山火事の発生場所も広がる一方で、北はワシントン州から南はカリフォルニア州、そして東はコロラド州からテキサス州まで10州に拡大しており、42箇所で大規模な山火事が発生する事態となっている。
米国の気温の状況を追っていると、夏が始まったばかりだというのに、40度近くに達しているエリアも何箇所かあり、中にはフェニックスのように45度を超している所もある。 こうした状況の中での消化活動だけに、消防関係の方々は大変である。 空と陸からの消火に努めておられるにも拘らず、まだ鎮火したのは5%にしか達しておらず、これから先長い戦いになりそうである。