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「隠され続けてきた未知なる世界の真実」 @
拡大し続ける猛暑・山火事・洪水
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不思議な台風24号の進路

熱波と干ばつのヨーロッパと洪水のインド
          ドイツでは今世紀最悪の収穫量

 
 

 
 



熱波と干ばつ、日照りで今世紀最悪となる可能性が出ているドイツの農業。
( ドイツZDF )

 
 

日に日に歳月の流れの速さが増してきている感の今日この頃、早くも今日から8月である。 いよいよ本格的な夏のシーズンであるが、今年の夏の猛暑は既に6月から始まっていた。

いまや世界各地に広がっている猛暑と干ばつはますますその勢いを増して来ており、その被害は山火事や熱中症の患者の増加だけでなく、農作物へも深刻な影響が広がって来ている。私はかねてから講演会やHPで、これから始まる異常気象による被害の最大の被害者は、農家の方であると言って来た。

しかし、我が国のマスコミは洪水や台風などの発生の際に、破壊された家屋や道路の状況は伝えているものの、水浸しになった田や畑などの映像はほとんど報道することはない。 それは猛暑や干ばつによって発生し始めている農業の被害についても同様である。

人間が生きていく上で、その根幹を為しているのは食料の確保である。 その食料を生み出している基幹産業が他ならぬ農業であることは、誰もがご承知の通りである。 自給率が40%を切っている我が国では、頼りにしている米国や東南アジアなどの輸出国が、干ばつや洪水で出荷が出来なくなったら、食糧不足に陥ることは必至である。 

これまでは、幸いにもそうした事態に追い込まれることはなかったため、食料なんかカネさえ払えばいつでも手に入るもの、と思い込んでおられる方が多いのではなかろうか。 しかし、昨今の本格化し始めた世界的な気候変動に目を向ければ、これから先、いつ食糧危機に陥るか分からなくなって来ていることが分かるはずだ。 多少は国家的な備蓄も為されているようなので、いざとなっても1年や2年は、なんとか持ちこたえるかもしれないが、それから先どうなるかは疑問である。

なにしろ、三重県から上陸した台風12号が、関西、中国地方を通過して北九州に再上陸した後、なんと鹿児島地方やその南部の海域へと進むという、長い歴史の中で起きたことのない異例の進路をたどったことを考えれば、もはや気象面において、従来の常識が通用しなくなって来ていることは確かである。

 
 

 
 


ドイツZDFテレビが伝えるドイツの農業の惨状 

 

 
 

 
     
 

そうした不安を現実化するニュースがこのところ海外から頻繁に伝えられ始めて来ている。 先日、少雨と猛暑で地方によってはトウモロコシの生産量が例年の半分以下となるなど、フランスの農家や酪農家に被害が広がっているニュースは、先日お伝えした通りである。 

ヨーロッパの状況に目を向けて見ると、こうした被害はフランスに限らず多くの国々に広がっており、特にドイツやポーランド、ラトビア、スウェーデンなどで深刻な農業被害が発生しているようである。 

ドイツZDFテレビは、異常な熱波と日照りと干ばつの状況を次のようなデーターをもって伝えていた。 6,7月の気温は平均気温を2.4℃上回り、日照時間は63時間長く、雨量は1平方メートル当たり31リットル減少。 この結果、今世紀最悪の収穫量となる可能性が大きくなっており、農業を営む人々にとって危機的状況が到来して来ているようである。

また、ドイツの隣国ポーランドでは、干ばつ被害が9万1000世帯超の農家に広がり、EUに財政支援を要請。 また、ラトビアでは、農業被害の拡大で非常事態宣言が発令され、EUに補助金の前倒し支給を依頼。 さらにスウェーデンでは、酪農家の方は家畜に与える干し草が激減したため、十分な餌を与えられなくなり、多くの牛などを食肉処理する事態に至っているようである。

こうした状況は隣国の韓国や北朝鮮、中国でも同様な状況となりつつあるが、気になるのは首都ピョンヤンが今日は40℃という110年の観測史上最高の高温に見舞われそうな北朝鮮である。 さもなくても核やミサイル開発に資金を投入し、農家への支援が滞っている国だけに、大規模な凶作となるようなら、また多くの餓死者が発生するのではないかと心配である。

 

インドでは洪水で1500人の死者

 
 

 
 


雨季のインドでは前例のない大雨で洪水が発生。 (オーストラリアABC )

 

 
 

 
 


左側の建物は病院。 患者は何日もそこから退避出来ない状況が続いている。

 
 

一方、ヨーロッパや中東などと反対に、東南アジアのラオスでは大雨によりダムが決壊して複数の村が流され、7000人が家を失って数百人が行方不明となっている事は、先日お伝えした通りであるが、雨期に入ったインドでも、記録的な雨量によって各地で大規模な洪水や土砂崩れが発生、全国で1500人を超す死者が出ている。

そんなインドの悲惨な状況を伝えるニュースの中で最も衝撃を受けたのは、東部のミハール州で連日の雨によって、病院の室内が膝の高さまで浸水しており、入院患者は水浸しの病院から避難することが出来ない状態が続いているというニュースであった。

オーストラリアABCが伝える映像を見ると、集中治療室には魚まで入って来ており、池と化した床の上を魚が泳いでいる姿が写し出されていた。 ポンプで排水作業は休みなく続いているようであるが、降り続く雨の量があまりに多く、減水に至らないまま数日が過ぎているようである。

そんな中、医師たちは膝まで浸かる水の中で治療にあたっているものの、ほとんどの医療器具が使えない上に、医薬品も不足しているため、為すべき治療は出来ない状態が続いており、多くの患者がなんとも悲惨な状況に陥っているようである。

 
 

 
 

 

 

 
 

 
 

 

 

 
 

 
 

 

 

 
 

 
 

 

 

 




 

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