日本各地で大きな被害を出した台風24号からわずか1週間足らずで、次なる台風25号が再び沖縄に向かっており、このまま進めば
日本海側を進みながら北陸や東北地方、それに北海道に大きな被害をもたらしそうである。 今回の25号はやや勢力を落として「大型で強い台風」
のレベルとなったようだが、22号、24号に続いてこの夏3回目の「大型の台風」であることには変わりはない。
これだけ大型の台風に次々と見舞われると、これまでの災害に対する常識が通用しなくなってしまう。「災難は忘れた頃にやって来る」という諺(ことわざ)は
死語になってしまい、「災難は忘れない内にやって来る」と修正しなければならなくなってしまいそうだ。
災難続きは我が国だけではない。 インドネシア自然災害もその頻度を急激に増して来ているようである。 前回掲載した、インドネシアのスラウェシ島のパルやトンガラ村を襲ったM7・5の大地震と津波による犠牲者の数は日が経過するにつれ増え続け、昨日の段階で既に1400人を超えて来ている。トンガラ村の被害状況がはっきりして来たら2000人を上回ることになるかもしれない。
被災地では支援活動がままならないため飲み食いするものが届かず、店舗からの略奪が頻繁に起きているようであるが、警察も食べ物の配給が届かない現状では、見逃さざるを得ない状況にあるようだ。
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未だに支援物資が届かないため、店舗からの略奪が頻繁している
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そんなスラウェシ島で10月3日、今度は店舗からの略奪が頻繁(1830メートル)が噴火。 噴煙は火口から上空5000メートルにまで達している。 ただ、同山周辺は居住者がほとんどいない地域であることなどから、これまでのところ人的被害は報告されていないようであるが、飛行機の発着に影響が出そうなので、支援物資の搬送がさらに遅れる可能性が大きい。
インドネシアは日本と同様の火山国で全国に130の火山があり、そのうち14の火山が活火山である。 10月3日のソプタン山の噴火の前、8月3日にはスマトラ島南とジャワ島西の間にあるスンダ海峡のアナック・カクラカタウ火山が49回連続の噴火を記録。
このほか、世界的な観光地であるバリ島のアグン山(3014メートル)では6月28日、7月2日、7月9日に噴火、また、ジャワ島のムラピ山(2930メートル)5月11日の噴火では火口から上空1万3000メートルまで噴煙が上がった。 さらに、スマトラ島の北スマトラ州にあるシナブン山(2460メートル)では2月19日には噴火。
ワイタハのポロハウ長老はインドネシアの火山や地震活動がさらに厳しくなることを伝えて来ていたが、どうやら、日に日にそれが現実となって来ていることは間違いないようである。
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ソプタン山の噴火。噴煙は地上5000mに達している
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火山灰の舞い散る中を避難する住民
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全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ
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インドネシアは人とヘビに密接な関係があるようだ。
軍の特殊部隊コパススは勇猛さを示すためにヘビを噛み切り生き血を飲む。
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そんな災害続きのインドネシアからは恐ろしいニュースが伝えられている。 地震と津波で甚大な被害を受けたスラウェシ島で6月15日、行方不明になっていた地元の女性が、捜索していた住民らによって全長7メートルの巨大ニシキヘビの体内から遺体で発見される事件が起きた。
被害者はスラウェシ島の近くの島・ムナ島のペルシアパンラウェラ村に住む女性、ワ・チバさん(54)で、彼女は6月14日の夜、自宅から約1キロのところにある畑に作物の様子を見にいったまま帰宅しなかった。
このため翌15日に親族や近隣住民約100人が畑の周辺を捜索したところ、チバさんのサンダルが見つかった場所から約30メートル離れた場所で腹が膨れたニシキヘビ(全長7メートル)を発見した。チバさんが飲み込まれた可能性が高いとみて住民らはヘビを捕獲し、殺した上で腹を切り裂いてみたところ、チバさんの遺体が発見された。
地元警察によるとチバさんは頭から飲み込まれており、体はほとんどそのままの状態だったという。 同じスラウェシ島では2017年3月24日に中部スラウェシ州サルビロ村で同様の被害が起きている。
同村のアクバル氏(25)がヤシ油の採取のため農園に向かったまま消息が分からなくなり、家族が地元警察に捜索願を出した。そして家族や住民が捜索を行ったところ、農園近くの溝にじっとしているアミメニシキヘビを発見。
腹部が異常に膨れていたことから人間を飲みこんだ可能性があるとして、捕獲して腹を引き裂いたところ男性の遺体を発見。警察はアクバル氏と断定したようである。
それにしても7メートルにも達するニシキヘビが存在することすら知らなかっただけに、それに大の大人が丸呑みされるというのには驚かされた。
私はヘビ年生まれであるがヘビは苦手である。 ましてやその体長が7メールにも達するヘビなど想像しただけで身震いする。 インドネシアに産まれなくて幸いであった。