財政危機で厳しい状況下にあるイタリア。 今年3月に行われた総選挙で、EU(欧州連合)に批判的なサルビーニ書記長が率いる「同盟」が政権を担うことになった。 その結果、EUが求める「緊縮政策」から「ばらまき政策」に変更。 しかし、政府が決定した予算案をEU議会が認めないために、修正を加えるかどうかで揺れている。 一歩間違えば第二のギリシャとなるだけに要注意である。
そんな状況下にあるイタリアが自然災害に見舞われ厳しい状況に追い込まれている。 首都ローマを中心に、高潮、大雨、強風に見舞われ、被害が相次いでおり、死者も11名に達している。 驚いたのは「水の都」として有名なベネチアの被害状況である。2メートルに達する高潮で、街の75%が浸水する事態となり、「水の都」が「水没した都」と化してしまっている。
しかし、さすがに「水の都」だけあって、訪れた観光客は浸水した街の中を膝までつかりながら歩き、水につかった飲食店で食事をしている。 一般観光地では考えられない光景である。
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何十隻もの船がぶつかり合って破損し、岸辺に乗り上げている。
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サンマルコ大聖堂のある広場は完全に水没している。
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