これまでにも何回にわたってお伝えして来ているカリフォルニア州の北部と南部を襲っている森林火災。 12日付の記事で、北部の州都サクラメントから北へ約130キロ離れたビート群地域では、焼失面積はおよそ5万ヘクタールを超えており、7000棟を超す建物が焼失、死者の数は25名、行方不明者は108人に達し史上最悪の被害規模となっていることをお伝えした。
12日の段階ではそうした被害状況がさらに拡大され、昨日のABCニュースは28000人が住むビート群の町は完全に焼失、死者の数が76人に達し、行くへ不明者は1200人となっていることを伝えていた。
どうやら、これまでの十数人単位の死者・行くへ不明者の数とは2桁違いの規模となってきているようである。南部の火災は消火の目途が立ってきたようであるが、北部は消火域がまだ半分を超えた程度であることから、被害はさらに広がりそうである。
18日にはトランプ大統領が視察に訪れたようであるが、大統領は先日「カリフォルニア州の森林火災に関しては州政府に問題があった」と述べ州の管理体制を強く批判していた。 ところが、現地入りして視察した後は一変して「州の管理には問題はなかった」と語っている。
いったい大統領は何に基づいて州を批判する言葉を発したというのか。 大統領権限をもってすれば州の管理体制など事前にいくらでもも知ることが出来たはずである。 それをせずに、単に想像で発言していたのでは、話にならない。 そんな大統領でも支持する人間は多く、現地でも歓迎する市民と反対派の市民に二分されていたようである。
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近隣の町にも濃い煙が立ち込め、外出にはマスクが必要になっているようである。
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