11月8日に発生したカリフォルニア州の山火事が2週間にわたって燃え続け、死者・行方不明者300名、被害総額1兆5000億円という甚大な被害をもたらしたことや、さらにその後、月末には山火事の後の大雨で泥流が発生し、アラスカ州ではマグニチュード7の地震が発生したことをお伝えしてきた。
まだそれから1ヶ月もたたないと言うのに、西海岸北部と東海岸南部では竜巻や嵐による大きな被害が発生している。 西海岸北部では2日程前に上陸した嵐によって大きな竜巻が発生、ワシントン州では州最大の都市であるシアトルなど450カ所で家屋が崩壊するなどの甚大な被害が出ている。
被害の大きさは添付した写真を見て頂ければご理解頂けるはずである。被災箇所も多く、竜巻というより大型のハリケーンに襲われたような惨状である。そもそも竜巻などこの時期で起きるものではないが、もはや米国の自然災害は季節などお構いなしに起きる状況と化しているようである。
一方、東海岸南岸のフロリダ半島付近から嵐が上陸し、既に南部のニューオリンズやテキサス、さらに少し北のアトランタでは大雨や嵐による災害が発生している。東海岸一帯は既に雨による水量が飽和状態にあることから、今日、明日の大規模な洪水の発生が危惧されている。
またこの嵐は東海岸沿いを上陸し西海岸で発生した嵐と合体する可能性が強く、北部のニューヨークやボストン、ワシントンでは大雨と強風による被害の発生が予想されている。あいにくこの時期は多くの人がクリスマス休暇で移動する時だけに、各地の高速道路や空港で混乱が発生しそうである。