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フランス南部の洪水被害
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世界各地で「ウォータークロック」の到来が目に見える形で発生しているが、南ヨーロッパ各地で豪雨に見舞われており、スペインやフランス南部で甚大な被害が発生している。 地中海に浮かぶスペインの有名な観光地マヨルカ島では先週、豪雨による洪水で10人を超す死者と行方不明者が出ている。
また、15日にはフランス南部地方で120年ぶりの記録的な豪雨により各地で河が氾濫、12人の死者と行方不明の子供が出ている。 被災地は年間を通じて雨が少ない所として知られている場所であるのに、なんと、6時間で300ミリを超す5ケ月分の雨量を記録したというから驚きである。
スペインのマヨルカ島とフランスの南部地方を襲った豪雨の要因について、フランスF2テレビは、地中海の水温が異常に高くなっていることによるものであると伝えている。 米国のハリケーンや我が国の台風の発生も海水温の上昇が要因となっている点では一緒である。
どうやら、最近の風水害はもはや人間の手で防ぐレベルを超えてしまったようである。 下に記す中東の砂漠地帯における洪水の被害を見れば、異常気象がこれまでの常識が通用しないレベルにまで進んで来ていることを認めざるを得なくなってくる。
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以下3点はフランス南部の被害状況
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シリアでは砂嵐・ハブーブが発生
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巨大な砂嵐
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内戦が続くシリアでは、自然の脅威にも見舞われているようである。
シリア北東部のテルハミス地方では強烈な砂嵐・ハブーブが発生し、被害が出ているようである。 砂嵐など見たこともない我々からすると、高さが数十メートルに達する巨大な姿を見ただけで足がすくむが、砂嵐の早さはなんと時速60キロに達しているというから、砂漠上で巻き込まれたら窒息死してしまいそうである。
下の写真には、砂嵐に巻き込まれないように必死に逃げる車の姿が写っている。
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車で必死に逃げる人々
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アラビア半島では熱帯低気圧が上陸
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砂漠の国・イエメンでは洪水と強風に見舞われた
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内戦で苦しんでいるという点ではアラビア半島南部のイエメンもシリアと同様であるが、ここではサイクロンから変わった熱帯低気圧が上陸。 風と雨による被害が発生している。熱帯低気圧の上陸は2015年と今回の上陸が唯一で、それ以前には一切なかったことであった。
一方、イエメンの東隣りのオマーンではなんと3年分の雨が一気に降り、町が洪水に覆われている。 イエメンもオマーンも砂漠地帯である。そんな国々が洪水に襲われているのだから、地球の気象がいかに異常と化しているかが分かろうというものである。