インドネシアのジャワ島とスマトラ島のの間にあるスンダ海峡の付近で、22日夜、突然津波が発生。 住宅地や観光地が大きな被害を受け、死者・行くへ不明者の数は250人、負傷者は900人近くに達している。 衝撃的であったのは、浜辺で行われていたコンサート会場で演奏中のステージが一瞬にして崩れ、演奏者や観客が一瞬にして波に飲み込まれる場面であった。
インドネシア周辺での地震や火山の発生が頻発する可能性が大きいことは、「南アジアの洪水と地震」などで既にお伝えしているが、今回の津波発生の要因が地震ではなく、スタンダ海峡にあるクラカタウ火山の噴火に伴って起きた海底の地滑りであったという点である。
津波には慣れている地元の住民も、地震なしの津波が来るとは思わなかったと、驚いていた。そのため、今回の津波の高さは大きくなかったが、避難する時間がなかったため死傷者の数が多くなったというわけである。
こうした現象はインドネシア海域だけでなく、これから先、我が国を含む環太平洋火山帯の噴火の際にも発生する可能性がある得るのだ。 それゆえ、海岸沿いに住んでおられる方は、周辺海域で火山噴火が発生した際の津波発生は頭に入れておかれたほうが良さそうである。 大事なことは、今回のように今までの常識が通用しない災害の発生が、これから先、起きてくる可能性が大きいと言うことである。