昨日の韓国KBSテレビは 25日に中国北西部の甘粛省で発生した高さが100メートルを超える巨大な砂嵐が、わずか数分で次々と街を飲み込んでいく様子を伝えていた。
砂と埃(ほこり)による砂嵐はその後西風に乗って中国全土に広がり、多くの都市を飲み込んでいったようである。
昼なのに、わずか10メートル先まで見えなくなり、ほとんどの車は止まり、主要な道路や高速道路は全て閉鎖。
停車した車に飛んできた石が当たり、窓が割れる事態も発生。 首都北京は大気汚染物質PM
2.5が拡散する中で砂嵐が加わって、大気汚染レベルは最悪の6等級となり、マスクなしでは外出できない状況と化したようだ。
これだけの砂嵐を引き起こした要因は砂漠化の進行である。 中国ではここ数十年、自然の破壊には目をつむり、耕作地の拡大のために次々と森林を伐採して来た結果、急激に砂漠化が進み、それに干ばつが追い打ちをかけて今回のような砂嵐発生の要因を作って来たのである。 いわば自業自得というわけだ。
米国のカリフォルニア州一帯が3年間にわたる雨なし天気と高温により、森林火災が次々と発生し、その焼失面積が東京都の何倍にも達しているのと同様、中国もまた天からのカルマの刈り取りに見舞われているのである。 こうした傾向はこれから先ますます深刻化し、PM2・5の拡散と併せて、中国の多くの市民を苦しめることとなりそうである。
KBSテレビの伝えるところでは、お隣の韓国も今回の砂嵐と大気汚染物質の影響を受けているようであるが、幸いにも我が国は日本海が介在しているおかげで、被害を受けずに済んでいる。
自然災害だけでなく暴動や内戦など、これから先発生する中国の様々な艱難は、「神風」ならぬ「海の神・日本海」のお力によって、被害を少なくして頂ける面はあるかと思うが、全ての難を逃れることは出来ないだけに、覚悟はしておきたいものである。