この冬、日本でも寒暖の激しい気候が続き、北陸や東北地方では降雪に見舞われているが、大騒ぎするほどの状況ではない。新潟や秋田、青森が雪に見舞われることなど当たり前のこと、降り積もった雪で二階の窓から出入りしている情景を目にすることが多かった事を考えれば、今年の降雪などその量は少ないほどである。
一方、世界に目を向けると、降雨量や降雪量、また気温の変化が異常な状態と化している国々が多発している。政府機関の一部閉鎖が続いている米国の首都ワシントンでは、日曜日には降雪に見舞われ郊外では、積雪量が30センチに達した。
心配なのは、週末にかけて北部から南部まで広域にわたって襲うとされている寒波である。この寒波は一冬に一度あるかないかと言われる程の強い寒波で、比較的温暖な南部のダラスでは今週は22〜23℃と6月並の高温が続
いているが、週末には最高気温が6〜7℃へと一気に16℃も下がり、最低気温は−4℃となりそうである。
目をヨーロッパに転じると、1月上旬、イギリスやスペイン、ポルトガルなど
西側に位置する国々では、雪や雨の量が平年の20%と極端に少ない乾燥状態が続いている一方、東部では正反対に北欧から南部ギリシャに至るまで、記録的な
降雪と降雨が続いている。
特に、ドイツ南部やオーストリアでは先週から、平年の4倍を超える記録的な降雪に見舞われ、20名を超す超す死者が出るなど各地で日常生活に影響が出ている。特にアルプス
山麓のドイツ地方では記録的な降雪で連邦警察だけでなく、連邦軍までが出動する事態となっており、オーストリア地方でも多くの街が孤立状態となったり、幅が300メートルに達する雪崩が発生し、ホテルが崩壊するなどの被害が出ている。
こうした異常気象を目にすると、我が国でも、今年もまた昨年同様、西日本豪雨や21号、25号級の台風
に見舞われる可能性は大きそうなので、読者に置かれては、今の内から、備えだけはしっかりしておいて頂きたい。「まさか自分の住むこの場所が!!・・・・」と言った発言だけは、なさらないように願いたいものである。