シカゴでは氷点下45℃、5分でシモヤケ
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今年もナイアガラ瀑布の一部凍結が始まっており、完全凍結状態になるかもしれない。
(1月22日撮影 ロイター)
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ABCニュースが伝える30日(水曜日)朝の予想体感気温(windchill)
シカゴ華氏ー49度は摂氏に換算するとー45度。
ミネアポリスの華氏63度は摂氏−53度となる。( ともに風速冷却を加えた体感温度)
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米国では34の州で2億2800万人の人々が、先週末から始まった記録的な寒さに見舞われており、各地で非常事態宣言が発令される事態となっている。
ABCニュースは日曜日の夜から4日目に入ろうとしている昨夜まで、連日、トップニュースとして、そうした厳しい状況に見舞われた各地の厳しい状況を伝え続けているが、どうやらこの寒さは、この30年間で最も厳しいものとなっているようである。
今回の異常な寒波の要因は北極からの寒気の流れ込みによるもので、先週末は北西部、そして週初めから週半ばに中西部を経て、週末には北東部一帯が襲われることになりそうである。シカゴなど都市によっては、
最低体感気温が零下40℃を超す命が危険なレベルに達している所も出ている。
ミシガン州では寒波の中、視界がほぼ0となり20数台を巻き込む衝突事件が発生、ノースダコタ州では最低体感気温が−48℃の寒波で外出が出来ない状況となり、凍結したミシガン湖に隣接するシカゴでも
体感温度は−45℃(ー30℃)近くに達して、アラスカ以下の低温となり、線路に火をつけて暖める状況と化している。
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体感温度ー45℃という極寒の中を歩く人もいる
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ミシガン州では20数台を巻き込んだ衝突事故が発生
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あまりの寒さに消火活動に当たる消防士の頭部からは蒸気が吹き出している。 |
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我が国では北海道でも−20℃を超す寒さを体験する事は少ないが、それを下回る−30℃(体感温度ー45℃)寒さの中で外出すると、外気に触れた顔や手はわずか5分間でシモヤケが発生してしまう。そのため、外出時は顔全体を隠す必要があるようである。 しかし、消防士のような人々はそんな厳寒の中でも外の作業から逃れることは出来ないだけに大変だ。
上の写真を見て頂ければ、ミネアポリスの氷点下25〜30℃近い寒さの中で消火活動に当たる消防士の上半身から、凄い勢いで上気が吹き出しているのが分かる。この寒さの中では放水する水が凍結してしまうため、消火作業は無理ではないかと思うのだが、何とかなるのだろうか。
米国北東部のナイアガラの滝や五大湖が凍結した場面を見ると、温暖化により南極の氷が溶け出し、数々の異常気象に襲われた末に氷河期に突入、ニューヨークやワシントンが凍結状態と化して、人々が南のメキシコを目指して逃げ延びる場面が描かれた映画「デイ・アフター・トゥモロー」を思い出す。
こうした映画は監督や脚本家の単なる想像で制作されるものではないだけに、この10数年間、米国を襲っている記録的な寒波は、近い将来「デイ・アフター・トゥモロー」が現実となる可能性を知らしめているのかもしれない。
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シカゴでは線路に火がつけられ凍結を防いでいる。
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大河は凍結し、街の中を流れる河もアイススケート場と化している
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街の中は人の姿がまばらだ。
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