オーストラリア北東部で100年に一度の大洪水
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洪水を起こし続けるモンスーントラフ
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街はすっかり水に浸かってしまった
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異常気象のメッカの一つとなって来ているオーストラリア。中でも雨による災害が多い北東部クイーンズランド州のダウンズビルでは、道路が川と化し街中が水浸しとなっている。雨の量は先月21日から2月5日までの10日間で1188ミリ。これは平年の年間降水量とほぼ一緒。つまり1年で降る雨がわずか10日間で降ってしまったと言うわけである。
なぜこれほどの記録的な大雨となっているのか? 毎年北東部一帯には「モンスーントラフ」と呼ばれる「雨雲の帯」がかかり、大雨をもたらしているのだが、今年は特にその量が異常であったからである。
私が2011年1月11日にワイタハのポロハウ長老にお会いするためにニュージーランドを訪ねた際にも、やはり北東部一帯が大雨により大規模な洪水
に見舞われていたことを思い出した。それから先、オーストラリアの洪水のニュースを見るたびに、長老が伝えて下さった「ウォータークロック」の到来を思い出す。
オーストラリアからはその後も何度か同様なニュースが伝えられて来ていたが、今年の雨量はこれまでとは一段と違った量となり、100年に一度の洪水を発生させるところとなったというわけである。これから先の天気予報を見ると、しばらくダウンズビル一帯は大雨が続くようで、週末までにさらに300ミリ近い大雨に見舞われそうなので、
洪水や土砂災害の被害はさらに広がる可能性が大きいようで心配である。
一方、オーストラリア南部では、今年も各地で40〜45℃の異常な高温に見舞われており、アデレートでは観測史上最高の46、6℃を記録。長引く干ばつと熱波で、各地で動物や魚の大量死が相次いでいる。オーストラリア気象庁は1日、1月は同国史上最高の高温だったと発表し、これほどの猛暑は「前代未聞」だと伝えている。 まさにオーストラリアは高温と洪水のメッカと
なってしまったようである。
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100年に一度の洪水に見舞われたダウンズビル
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「年間降水量が1ミリ」のチリの町で
前代未聞の大洪水
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洪水に見舞われたチリのアリカ
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砂漠と変わらぬ町で、車が洪水に流されるなどあり得ないことである。
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オーストラリアから太平洋を渡って地球を半周し南米大陸に目を向けると、異常な高温が続く東海岸のアルゼンチンとは反対側の、ペルーからチリにかけての西海岸一帯が、オーストラリアと同様な「モンスーントラフ」による大雨で前例のない洪水が発生。
住民は呆然となっている。
特に被害の大きかったのがチリ北部の町・アリカ。 このアリカの町は、雨の降らない期間の世界記録持つ町。そこが、写真を見てもらえればお分かり頂けるように、腰まで使ってしまう状況と化しているのだから驚きだ。
平年の年間降水量が1ミリにも満たないと言うのだから、サハラ砂漠やゴビ砂漠が洪水に見舞われたようなものである。
こうした記事を読んで頂ければ、私がお伝えして来ている異常気象の度合いが年々大きくなって来ていることが、お分かりになられるはずだ。どうぞ読者におかれ
ては、
こうした記事を物語として、他人事として読むことなく、異常気象による災害が明日は我が身に降りかかろうとしていることを、しっかり受け止めて頂き、物心両面の準備をしておいて頂きたいものである。
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この景観は年間降水量が1ミリの町の情景ではない。
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飲む水に事欠くこの地方、ワンちゃんもさぞかし驚いたことだろう。
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