イギリスの
外相がロシアの秘密組織であるコーシーベアーやセカンダリー・インフェクションが、ワクチン開発で世界をリードするオックスフォード大学の研究所や製薬会社から、コロナウイルスのワクチン
開発に関する情報を盗もうとしていたことを確認したとして、ロシア政府に対する非難声明を発表。
また、米国のNSA(国家安全保障局)もロシアの情報機関の一部である「APT29」もサイバー攻撃に加わっていることはほぼ確実であると発表している。米英ともハッキングが成功したのかどうかは明らかにしていないが、ロシアがかなり具体的な情報を握ったことは間違いないようである。
コロナウイルスに対するワクチンや治療薬の開発には、いま世界中の研究機関が血眼になって取り組んでいるところであるが、
現段階では150程のワクチン開発が進められており、3段階ある臨床試験のうち、イギリスでは最終の第3段階に、中国でも3つのワクチンが第2段階を終えるところまで来ているようである。
どこの国の政府も開発の成果を待ち望んでいることには変わりはないが、ハッキングまでしてよその国の研究機関が開発した情報を盗み取ろうとするる国となると限られる。それが出来るのは一定レベル以上の
開発技術を持っている国であり、国家の秘密情報を国民に対して隠し通せる国に限られるため、ロシアと中国位に絞られてきそうである。
しかし、コロナに関しては中国はその発生源となっているだけに、治療薬の開発が高い水準に達していることはお伝えした通りである。となるとロシアに絞られてくる。ところが何とも奇妙なことに、そのロシアでは、国営テレビがイギリスのBBCがハッキングのニュースを伝えた前日に、国防省が開発しているワクチンは最終段階に進んでいること、放送していたのである。まるでハッキングによって開発が一気に進んだことを示しているかのようであった。
それにしても世の中、おぞましい世界になって来たものだ。世界の大国とされている国が、自国民を救うために盗んだ情報を基にワクチン開発を進めようとしているというのだから、まさに世も末だ。