新型コ
ロナウイルスによる 「イエメンの惨状」
感染者100万人、死者は米国を超える25万人
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イエメンで消毒に当たる人 |
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今世界中が厳しい状況下に置かれている中、今日も又悲しく、暗いニュースをお伝えすることとなった。イエメンにおけるコロナウイルスの惨状である。
5年以上にわたって続いているアラビア半島南端のイエメンにおける内戦については、既に何度もお伝えしてきているが、内戦の長期化で医療体制が崩壊し、数少ない医療機関の半数が機能不全に陥っている惨状は今もなお続いている。そんなイエメンに新型コロナウイルスの患者が発生したのは4月10日。その後、感染は拡大し状況は一段と厳しくなっているようである。
人口3000万人の中で感染者は100万人に達しているというから大変な数で、人口比で言うなら30人に1人と
なり、我が国で言うなら400万人ということになる。そして、その4分の1(25%)の25万人が死亡しており、世界の平均死亡率5%の5倍となっていて、5年間にわたる内戦や疾病、飢えで死亡した11万人の2倍以上となっている。
こうしてイエメンは今、人間が作る出した「戦争」と「飢餓」に「新型コロナウイルス」が加わって、まさに地獄と化しており、ユニセフはその惨状を「イエメンの子供たちは、たった一日で世界の子供たちが一生の内に体験する苦難と不公平さを体験している」と伝えている。
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飢餓状態に陥っているこうした子供たちが感染したら回復は無理だ。(英国BBC)
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「世界の子供たちが一生の内に体験する苦難と不公平さ」を体験している子供たち。
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内戦から逃れてこうしたテントで暮らしている人々には感染対策などないも同然。
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更に心配なのは、コロナ危機で世界各国の政府は自国におけるコロナ対策に巨額の資金を投入しているため、国連や支援団体に支援が出来なくなっている点である。現に国連は各国からのイエメンに対する支援が昨年の半分に満たなくなってしまったため、支援活動を停止している
状況にあるようである。
そのため、今、支援を続けているのは「国境なき医師団」などの民間の慈善団体に限られて
しまっているようである。こうした状況下、イエメンで今一番問題になっているは、医療施設と同時に医師や看護に当たる人たちが身に着ける、防護服や医療用マスクの不足であるようだ。
そうした状況では治療や介護に当足ることすら出来ないだけに、今回はそうして点にも役立てて頂けたらと思い、拙著『浅川嘉冨・保江邦夫
令和弐年天命会談』を徳乃蔵を経由で購入して頂いた方によって得た販売収益金約15万円に、来館者や私自身の支援金を加えて、国境なき医師団に送金させて頂くことにした。
国境なき医師団の案内を見ると、3,000円で
医療用防護マスク12枚、
5,000円で
医療用フェイスシールド3点、
10,000円で
医療用防護ゴーグル6点を提供できるようなので、今回の義援金によって、脆弱な医療体制にも役立って頂けるのではないかと思っている。
一人でも多くの人の命が救われることを心から願って、本日振り込みをしましたのでご報告をさせて頂きます。ご支援頂いた皆さんにとって、徳積みとなられること
を心から願っております。ご支援有難う御座いました。
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