米国カリフォルニア州で発生している山火事は既に発生から40日近くが経過しているというのに、今もなお延焼し続けており、今朝ののニュースは延焼面積が81万ヘクタールに達したことを伝えていた。
9月1日付の記事では、延焼面積が東京都の面積の3倍に当たる60万ヘクタールに達したことをお伝えしたが、あれからわずか1週間余りでさらに20万ヘクタールが焼け、東京都の4倍となってしまったようである。
80万ヘクタールと言えば、我が国の県で13番目に大きい静岡県の72万ヘクタールを超え、兵庫県と広島県の84万ヘクタールに迫る面積である。私の住む山梨県と比べるとおよそ2倍に達しており、東西の距離で言うなら特急あずさで走って1時間程の80キロに、南北55キロの約2倍に達していることを考えると、その面積がどれほど広範囲であるかが実感出来る。
我が国の面積377万ヘクタールの25倍に達する面積を持つ米国であるから、84万ヘクタールはわずかな面積に思われるだろうが、こんな状況が毎年続いていることを考えると、カリフォルニア州の自然にとって笑って過ごせるものでないことは確かである。
現に数日前に、キャンプ愛好家に人気のある国立公園で発生した火事では、火に取り囲まれて逃げ場を失った200人以上の人々を、真夜中に州兵部隊のヘリコプターが出動して救助する事態が発生している。間に合わなかった人々は近くにある貯水池まで逃げて、池に飛び込んで火の手から逃れたようである。
恐ろしいことに、ニュースでは最悪の事態はまだこれから先になりそうだと伝えていた。いったいどこまで燃え広がることになるのだろうか。北海道を除く最大の面性を持つ岩手県の152万ヘクタール(15200㎢)を焼き尽くすことになるのかもしれない。