太平洋で観測史上初めてとなる「台風0個」が記録された7月、一方の大西洋上では、統計史上最多となる「2個のハリケーン」が発生。そのうちの一つである「イサイアス」が米国南東部のノースカロライナ州に日本時間の昨日正午頃に上陸、最大風速は
毎秒40m。
カロライナ州各地で大雨や強風の被害に見舞われており、死者も出ているようであるが、「イサイアス」は今日、明日にかけ勢力を保ったまま、海岸沿いを北上しワシントン、ニューヨークを抜けて北東部に抜けることになりそうである。
一方、中国では台風3号と4号が立て続けに上陸。3号は南部に上陸し香港、マカオのある広東省、その西側の広西省、雲南省が大雨に見舞われている。また沖縄地方を通過した台風4号は浙江省南部から福建省北部にかけて上陸し、中心付近の最大風速は30mとなっている。
気になるのは、長江の増水で洪水被害が拡大している中南部一帯、特に江蘇省(こうそしょう)と浙江省(せこうしょう)が、更なる被害に見舞われてはいないかという点である。
米国と中国はこれから秋口にかけ、
更なるハリケーンと台風等の自然災害に見舞われることは必至と思われるが、心配なのが、避難先においてコロナの感染が広がらないかという点である。この点は我が国も同様。もしも危惧されているようにコロナの第2次感染が本格的に発生するようなことになった時には、さらに心配である。
また被害地における復旧の際に、コロナ感染を恐れて他県からの支援活動を受けれなくなった時には、熊本県民の様に自力で泥を除去し、破壊された建物や家具を家族で処分しなければならなくなってしまう点も気になるところである。なんともはや恐ろしい時代に入ったものである。