カリフォルニア州のロスアンジェルス近郊の山火事のニュースは既に2回お伝えして来たが、今回は新たに発生したサンフランシスコ近郊の惨状のニュースである。
猛暑が続く中、過去に例を見たことのない激しい落雷により、「高温」と「落雷」の最悪の組み合わせとなって、数百カ所で大規模な山火事が発生し1万8000ヘクタールが消失。州北東部の人口10万人の街では、数カ所で火に飲み込まれ50世帯が家を失う事態となった。
こうした事態を受け、カリフォルニア州のニューサム知事が非常事態を宣言するところとなり、サンフランシスコ近郊では夜間にもかかわらず数千人に対して避難命令が出された。車で非難する人々は「雷」と「強風」の中、押し寄せる炎が壁の様に迫って来る中を命がけで脱出。焼失のスピードが速かったため、多くの人々にとって、逃げる時間はほとんどなかったようで、そのため、やけどなどの障害を負った人々もおられたようである。
カリフォルニア州を代表する都市の一つであるロスアンジェルス北部で大型の山火事が発生したのは13日(日本時間)。其の後、「拡大が続く、米国西海岸の森林火災」では、16日の時点で焼失面積は8000ヘクタールに及んでいることをお伝えしたが、今朝のニュースではさらに1万8000ヘクタールに拡大。どうやら、4日間で焼失面積は2倍強に達しているようである。
今回の消火活動では消火に携わっていたヘリコプターが墜落し、操縦士が死亡しており、住民の中にも負傷者が出ているようなので、心配である。 しかし、前例のない規模の「落雷」と「猛暑」という自然の猛威がこれから先も続くことになるようだと、山火事終焉のニュースが伝わってくるのはしばらく先のこととなりそうである。