先般、「カリフォルニア州の山火事、焼失面積が東京都の2倍に拡大」で米国南部のニューオリンズ州からルイジアナ州にかけて、二つのハリケーン「マルコ」と「ローラ」が上陸しようとしていることをお伝えした。
その際、ハリケーン。「ローラ」はカテゴリー3に発達する可能性があり、被害が大きくなりそうであるとお伝えしたが、現地時間の26日
夜にルイジアナ州に上陸した「ローラ」はその勢力をカテゴリー5に近い「4」となって上陸したようである。
その結果、風速は67m/秒という記録的な強風となり、屋根は飛ばされ、木々はなぎ倒されて有線タワーも倒壊、高層ビルも窓や壁が履かされる等、ルイジアナ州としてはかって経験したことのない程の甚大な被害が発生した。死者は現段階で6人となっているようであるが、救助隊の派遣が難しい地域が数多くあるため、さらに死者数が増える可能性がありそうである。
9月、10月に向けハリケーン上陸が本格化する初期の段階で、これだけ大きなハリケーンに見舞われたということは、これから先、南部から東海岸一帯にかけ、かって経験したことのないような巨大なハリケーンに見舞われる可能性がありそうである。
ご承知のように今米国ではコロナ禍で感染者が600万人を超えてきている。しかし、天は容赦なく自然災害においても一段と厳しさを増してきている。西海岸のカリフォルニアの山火事は現在も拡大し続けており、過去最悪の規模となって東京都の3倍近い55万ヘクタールに達しようとしている。
カリフォルニア州は内陸部を中心に気温の高い日が続きデスバレーでは54・4℃を観測、一日の落雷数が300回を超しているというから、熱波と落雷による山火事は容易に鎮火することは期待できないようである。
2017年12月のロスアンジェルス近郊の山火事は焼失面積が11万4000ヘクタール。2018年7月のサンフランシスコ北部の山火事は18万5800ヘクタール。記録が残されている1932年以降のカリフォルニア州の山火事としてはこれらは最大規模であった。
しかし、現在延焼中の山火事はこれまでの最大規模の延焼面積に比べて、既に3倍近くに達しようとしているのであるから、いかに巨大であるかが分かろうというものである。そうした巨大災害が、コロナ禍が世界で最大規模と化している米国で起きているのだから、尋常ではない。
残念ながら、かねてから私がお伝えしてきた覇権国家・米国が破たんに向かって進んでいることは、どうやら間違いなさそうである。この先に待ち受けているのは、長い間の人種差別や社会的な不公平が生み出した抗議活動の拡大化である。米国は国民の多くが銃を所持している社会だけに、これから先、我々は恐ろしい情報や映像を目にすることになるかもしれない。