カリフォルニア州の山火事、
焼失面積が東京都の2倍に拡大
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拡大し続けるカリフォルニア州の山火事
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先日、20日付の記事「拡大し続けるカリフォルニア州の山火事」で、猛暑が続く中、過去に例を見たことのない激しい落雷により、「高温」と「落雷」の最悪の組み合わせとなって、数百カ所で大規模な山火事が発生し1万8000ヘクタールが消失し、数千人に避難命令が出されていることをお伝えした。
あれから4日経過した今朝のABCニュースは火の手は拡大する一方で、延焼面積は20倍超に拡大し40万ヘクタールとなり、避難した人の数は、数千人から10万人以上となっていることを伝えていた。延焼面積の40万ヘクタールは東京都の面積の2倍に達していることを考えると、いかに広大になっているかがお分かりになるはずだ。
延焼箇所は上の図を見てもらえればお分かりの様に、主だった火災現場だけで20ヵ所に及んでおり、北部一帯の中には、見渡す限り一面に火の手が上がっている光景が見渡せるエリアもあるようである。こうした状況下、1万3000人の消防士が州内の数百カ所の現場で消火活動に当たっておられるが、猛火に囲まれて危機一髪、ヘリコプターで避難する消防士も出て来ているようである。
出火の要因となっているのは「猛暑」と「落雷」であるが、猛暑は一向に衰える気配がなく、場所によっては50度近い暑さに見舞われている箇所もあるようである。また、落雷も一向に収まらず、1週間で1200個の落雷が発生しており、これから先、日本時間の24日夜にかけて活発な落雷が予想されているようなので、延焼面積はさらに広がることになりそうである。
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上空から眺めたこの景色を見ると、延焼面積がいかに広大となっているかが分かる。
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一度の落雷で一旦火の手が上がると、下の写真の様に一気に燃え広がる。
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住宅はあっという間に燃え尽き、車も焼却。
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南部から東海岸一帯には
2個のハリケーンが接近
米国では、西海岸一帯が山火事に襲われている最中、南部から東海岸一帯がハリケーンに見舞われるのは、例年通り今年も変わりないようで、キューバのハイチやドミニカ共和国、プエルトリコなどの島々に多大な被害を及ぼしている2つのハリケーンが上陸しようとしているようである。
日本時間の今日、24日夕方頃にニューオリンズ州からルイジアナ州かけて上陸しようとしているのが、ハリケーン「マルコ」。これはランクが1で勢力は弱いようであるが、2日後に上陸する「ローラ」はカテゴリー3に発達する可能性があり、被害が大きくなりそうである。
今回のルイジアナ州の様に一つの州で、2日間に2つのハリケーンに襲われるということは極めて珍しいことであるようだが、近年の自然災害は頻度にしろ、規模にしろ、回数にしろ全てが記録に残されているレベルを超えてきているだけに、こうしたことは、これから先も更に発生することになりそうである。
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ルイジアナ州に向かう「マルコ」と「ローラ」の二つのハリケーン
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洪水に見舞われ5人が死亡したハイチ共和国
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3人が死亡したドミニカ共和国でボートで救助される人々
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米国に属するプエルトリコでは、強風で大木が倒木
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