巨大で黒い不気味な流体が、乾いた地面を後言う間にのみ込みながらどんどん流れていく7月15日、米国アリゾナ州南部の。巨大で黒い不気味な流体が、乾いた地面をあっという間に飲み込みながら、どんどん流れていく。
2020年7月15日、米アリゾナ州南部で撮影されたホラー映画のような光景が、ピマ州の公式ツイッターで投稿された。
撮影した人は一体何が流れてくるのかと大変驚かれたようである。アリゾナ州北部のサンタカタリナ山脈山麓一帯で、撮影日の40日前の6月5日に延焼した大規模な山火事「ビッグホーン・ファイア」で発生した土壌を、その後の降雨が飲み込んで泥流となって流れてきたものであったようだ。
発生から1ヶ月半以上経過した7月23日時点でも残留熱がくすぶっていたようである。
どうやら、「ビッグホーン・ファイア」の焼失面積は11万9978エーカー(4万8553ヘクタール)に達したようなので、その面積は横幅48キロ×縦幅10キロメートル(東京ドーム約4万個分)となり、広大な面積であったようである。森林火災大国と化している米国では、どうやら今年も又森林火災のメッカ・カリフォルニア州に隣接したアリゾナ州で、巨大森林火災が発生していたようである。
こうしたニュースは海外にいては知ることが出来ない場合が多いので、今年は森林火災は減少しているのかと思っていたが、どうやら間違いであったようだ。大規模な山火事は少量の降雨でも洪水や泥流を発生し、また長期にわたって生態系に悪しき影響を及ぼすことを考えると、いくら広大な土地を持つ米国と言えども、ここ数年、頻繁に発生している巨大森林火災は米国にとって大きな痛手となることは間違いなさそうである。