壊滅的な洪水・欧州中央部
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ドナウ川(Danube
flood)の洪水で冠水したドイツ南部パッサウ(Passau)の旧市街
(2013年6月1日撮影)(c)AFP=時事(AFPBB News)
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欧州中部では、先週末から記録的な集中豪雨で大規模な洪水が発生し、土砂崩れや増水した川に流されるなどしてドイツやチェコ、オーストリアなどで多くの死者や行方不明者が出ている。
オーストリア西部のフォアアルルベルク、チロル、ザルツブルク、オーバーエスタライヒの各州では、豪雨による土砂崩れで1人が死亡、2人が行方不明となり、数百人が避難している。同国気象当局によると、週末の数日で平年のこの時期の2か月分の雨が降ったというから凄い。
AFP通信によると、チェコでは7000人以上が避難し、政府は被災地に非常事態を宣言。首都プラハで地下鉄が運行を停止したほか、学校が休校となった。また、観光名所のカレル橋は閉鎖され、動物園は動物を高台に移した。
ドイツの被害は特に大きく、南部と東部の4州で甚大な被害が広がっている。一部地域で48時間の降水量が記録的な水準に達し、ドナウ川の堤防が複数箇所で決壊して数十町村
が水に埋まっている。水位が13mに達したドレスデンでは聖母マリア教会も水没。連邦軍は兵士1760人を動員し、土のう作りや避難所の整備に当たっている。ドナウ川やライン川で一部の船が運航を停止し、物流にも影響が出ている。
この他、スロバキアやハンガリー、ポーランド、スイスでも洪水などの被害が拡大しているが、欧州がこれだけ広い範囲にわたって記録的な豪雨や洪水に見舞われるのは極めて珍しいことで
あり、本格的な天変地異の到来を知らされているようだ。我々日本人もこれを対岸の火事とせず、しっかりと肝に銘じておくべきである。
「ひでぼー天使の詩」の中の一節がが心を打つ
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今、地球は立派な蝶となり、羽ばたこうとしている。
新しい地球の始まりだ。
これまでの間違ったやり方を反省させられ、
一斉に裸にされてしまうときが迫っている。
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6月2日、中央ヨーロッパの多くの地域が洪水に見舞われた。
写真はオーストリアのザルツブルグ。
BBC より。
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3日、ドイツ南部パッサウで、冠水した通りをボートで進む救難隊員(AFP=時事)
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チェコ・プラハのブルタバ川沿いで、洪水を防ぐ止水板を設置する軍の兵士ら
(2013年6月3日撮影)(c)AFP=時事(AFPBB News)
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米国は災害のオンパレード
米国各地で記録的な自然災害のラッシュが続いている。竜巻、豪雨、山火事、雷、洪水 ・・・・・ これに噴火と地震が加わったら災害のオンパレードとなる。なお5月中旬以降、連日のように十数個発生している竜巻であるが、まだその数は例年に比べて半分ほど。しかし被害が大きくなっているのは、それだけ竜巻の規模が巨大化したことと、住宅街を狙ったかのように発生しているためであるようだ。
先日5月20日に巨大竜巻に襲われ20人を超す死者と多くの負傷者が出たばかりの米中西部オクラホマ州では、再び立て続けに5件の竜巻に襲われ、これまでに子供2人を含む14人の死亡が確認され、70人を超す重軽傷が出ている。
竜巻に襲われた高速道路では、横転した多数の車が取り残され救助活動が難航。また風力発電のタービンが強風で45mも遠くまで飛ばされ、託児所に激突している。幸い中に人が居なかったので人的被害は免れているが、今回の竜巻がどれほど危険であったかを物語っている。
直撃を受けたオクラホマ州のムーア市当局者はテレビに対するインタビューで、「2日前にがれきを片付け始めたばかりなのに、またこの竜巻だ。信じられない」と語っており、ショックを隠せないでいる。オクラホマシティー付近の被害は竜巻だけではない。激しい雨で洪水も発生して道路が切断され孤立したエリアも出ている。
竜巻や激しい嵐の発生はオクラホマ州だけでなく、ミズーリ州やイリノイ州などの中部でも起きており、多くの民家や学校の体育館の屋根が壊れ、計20万世帯が停電するなど被害が広がっている。またニューヨークシティーでは真っ暗闇となった空から強烈な落雷が落ち、ベンチにいたニューヨークヤンキースの選手たちが飛び上がっている姿がテレビで生中継された。
一方、カリフォルニア州やコロラド州などの西部では乾燥した状態が続いており、先日から発生している山火事がさらに拡大し、既に20,000ヘクタール(およそ琵琶湖の3分の1)が焼失している。
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オクラホマを襲う竜巻
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オクラホマの洪水で道路が切断
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コロラド州デンバーの山火事
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ニューヨークシティーでは雷が発生
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