「怒る龍神様」に掲載したように、8月14日の夜、上弦の月が異様に赤みがかって見えた。その後、きれいな彩雲と見事な二重虹が見えたことも「彩雲と虹」に掲載した通りである。不思議なことは続くもので、今度は夜空の一角が異様に明るく照らされる不思議な現象を見ることになった。
昨夜、夜10前、近くに住む知人から東の空が異様に赤く染まっているので、見て欲しいという連絡が入った、急いで窓を開けてみると、東側地平線の上空の雲が異常に明るく光っていた。周辺の真っ暗闇の空の状況と比べると異様である。車で近くを走って色々な角度から眺めてみたが、薄く赤みがかった雲の輝きはどこから見ても同じように見える。
ふと思い出したのは、幼少の頃に見た甲府の街が空襲で焼かれ一面が赤く染まった不気味な夜空であった。昨夜は新月から3日目、まだ月はほとんど顔を見せていないので、月の明かりが反射していることはあり得ない。甲府市周辺で花火大会など特別の催しものがあったたとしても、夜半の10時半や11時では遅すぎる。(確認したところその種の行事は行われていなかった)
明るい輝きはおよそ2時間ほど続き、次第に薄らいでいった。一体何が要因だったのだろうか?
街の明かりが何かの理由で反射した現象であったのかもしれないが、気になったのは我が家から見た方向がちょうど富士山に向かっていたことである。明るく照らされた雲が甲府市の上空の雲だったのか、さらにその先の富士山周辺の雲だったか、夜であったため確かめることが出来なかった。
それにしても富士山はこの1週間、まったく姿を見せてくれない。今日は晴天だが富士山周辺は入道雲に遮られまったく姿が見えない。先月末に垣間見えた2〜3日を除くと1ヶ月近く連日こうした富士隠れの状況が続いている。東京方面とか静岡方面からは時々見えることがあるようだが、西方の八ヶ岳山麓方面からは完全に隔離されたままである。