天安門広場、観光地にゴミ散乱
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重慶市では観光客が捨てる竹串が広場に散乱、あまりの凄さに清掃員もお手上げだ。
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国慶節を迎えた中国では、10月1日から7連休に突入。各地の名所旧跡は全国からの観光客であふれかえっている。入場制限を行わない観光施設では色々とトラブルが発生し、
四川省の世界遺産・九寨溝では下山できない観光客数千人が立ち往生。怒りを爆発させた観光客がチケット売り場を占拠し、武装警察が出動する事態となっ
た。
それよりも問題は観光客のマナーの悪さである。10月1日、北京の天安門広場で国旗掲揚式が行われた際には11万人の見物客が集まったが、彼らが立ち去った後に、ペットボトルや空き缶、新聞紙や煙草の吸殻など5トンのゴミが残されており、掲揚式後の天安門広場は無残な姿をさらけ出していた。ところによっては「地面が見えないほどゴミが散らばっている」と中央テレビCCTVが伝えている。
観光地のマナーの欠如もひどいものだ。重慶市では観光客が捨てる竹串が広場に散乱し、清掃員を増やして対応しているものの間に合わない状況である。また北部の沈阻市(しんようし)では古い建物や寺の門柱など国の文化財に落書きが絶えず、観光名物のサボテンにまで自分の名前を彫る観光客がいるほどである。
一方、浙江省の高速道路では35キロの渋滞が発生。何もすることがない運転手が近くの畑に侵入し、スイカを盗んだと報じられている。100万人が観光した西湖周辺では、1日に40トンのゴミが回収された。ボランティアは1.5キロの道から3時間で7000個あまりの吸殻を拾ったというから驚き
である。どうやら中国では、投げ捨てポンは当たり前の習慣となっているようだ。
この中国人のマナーの悪さは国内だけに止まらず、世界各地の観光地でひんしゅくを買っている。世界遺産登録で霊峰・富士山を訪れた中国人がポイ捨てしたタバコの吸い殻やペットボトルや空き缶の凄さは
、清掃に当たった山梨県や静岡県の職員やボランティアをあきれさせている。
5合目にある簡易郵便局の壁に貼られたポスターに、中国人観光客がボールペンの試し書きをしてポスターは真っ黒。貼り替えても貼り替えても数日すると元の木阿弥。また、中国人観光客の人気スポット、東京・浅草では公衆トイレが大変だという。観光客が帰るとトイレの中は使ったままの紙が山になっている
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サボテンにまで自分の名前を書き残す中国人
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エジプトの古代遺跡、ルクソール神殿の壁面に中国語で「ここに来た」と落書きがあり激しい抗議が起きたことは記憶に新しいところだ。タイでも中国人観光客のマナーの悪さに
非難が殺到し、中国人お断りの貼り紙が貼られたホテルやレストランが数多く出ている。トイレを流さない、プールでの子供の排便などが頻発しているからだ。
また、カナダでは中国人移民のマナーのひどさに、移民にストップがかかろうとしている。
世界中の人々から中国人がさげすまされているのは、マナーの悪さだけではない。既にHPで記したように、車にはねられ瀕死の重傷を負っている人を目の前にしながら、誰一人助ける人も救急車を呼ぶ人もなく、我関せずと通り過ぎていく。先日は
、車の下敷きになって救助を求めている被害者をそのままにして、携帯で写真を撮って投稿している者もいた。
こうした自己中心的な行為はマナー以前の問題で、人間としての最低の常識が守られていないことになる。目の前に倒れて助けを求めている人がいるというのに、何百という通行人が見て見ぬふりをして通り過ぎ、写真を撮っても通報もしないとなると、もはや動物以下としか言いようがなくなってくる。犬でも猫でも駆け寄って励ましの声はかけるからだ。
他に影響を及ぼすことのない、太平洋に浮かぶ小さな島国の住民やアマゾンの奥地に住む人々ならいざ知らず、
(彼らがそのような心を持つ民でないことは言うまでもないことだが)これから先、覇権国家・米国に取って代わって世界を牽引し
ようとしている中国という大国の民となると、ことは重大である。ましてやチベットや新疆ウィグル自治区の非漢族に対する差別的行為は、米国の黒人蔑視のそれよりさらにひどい状況だ。「チベット族へのさらなる虐待」や「チベット・母親の焼身自殺」を見てもらえばその実体がよく分かるはずだ。
こんな国家が世界の覇権国家になることだけはやめもらいたいものだ。その願いが叶えられるのは中国国家の分裂による崩壊を待つしかないが、
その願いは遠からずしてやってくる経済破綻による中流層の大暴動発生によって、実現するかもしれない。 「中国のシャドウバンキングの実体」で書いた高利の金融商品である「理財商品
」の償還不能が、その引き金となる可能性が大きいのだ。詳細はまた後日、改めて記すことにする。
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