京都新聞に「中学生の巨匠」として紹介された兼古和宙(かねこかずひろ)君の切り絵展が開催されてから2週間余り経ちましたが、たくさんの皆さんにご来場頂き、和宙君やご両親共々、大変うれしく思っております。
ご来場頂いた皆様が一様に発せられる言葉は、「感動」であり、「神業(かみわざ)」であり、「本当に来て良かった」であった。
開催日初日と翌日に行われた切り絵のデモンストレーション(実演)、目の前で和宙(かずひろ)君の神業を目にすることが出来た入館者
の顔には、驚きと感動が満ちあふれていた。龍神の姿を切り取っているおよそ30分間、館内は寂(せき)として声なく、最後に10センチほどの切り絵がぽろりと床に落ち、拾い上げた指先の作品を見た時、感極まった人たちが感動で涙を流されている姿が印象的であった。
切り絵に立ち会った山中湖にお住まいの久保晴暉画伯が漏らした一言は
、「これは神わざ以外の何物でもない!」であった。後で画伯は「ハサミを持つ和宙君の指先から放射されるエネルギーは、輝いていてまぶしいほどでした」と語っておられた。天照大神やコノハナサクヤヒメ、イザナミノミコトなどの神々のお姿をヴィジョンとして見せられ、油絵に残された久保画伯が語られる言葉だけに、
心を打った。
たくさんの来館者がある中で、私が何より驚いたのは、来館者が北海道から九州まで、
札幌、福岡、兵庫、奈良、大阪、名古屋、岡崎、長野、浜松、茨城 ・・・・ と幅広いことであった。講演会やHPで展示会を知って来られたようであるが、これほど全国各地からご来館頂けると
は思わなかっただけに、驚きであった。切り絵の放つ「聖なるパワー」が時間や距離を超越して、ご縁のある人を徳乃蔵へと呼び寄せているのではないだろうか。
今回、切り絵展が開かれることになったのは、「徳乃蔵」のオープンを知った和宙君がご両親に「浅川おじさんのギャラリーで切り絵展が出来るように、これから頑張って切り絵を始めることにしようか」と言われたのがきっかけであった。
それから1ヶ月半にわたって精魂込めて刻まれた作品の数は30点を越え、背景となる絵を描かれたり額を探したりされたお母さんのご努力と相まって、
幸運にもこのたび日本列島の中心地、縄文時代に龍神系の神々の末裔が暮らしていた八ヶ岳山麓の地で、比類なき切り絵展を開催して頂くことになった次第である。
和宙君は現在中学3年生。6歳の頃から精緻なデッサンが描けるようになっていたようだが、切り絵を始めるきっかけとなったのは、彼が小学校6年生の時、
お母さんが作られた遠足の弁当の上に乗った、動物の切り絵の海苔(のり)であったという。
その後、すぐにハサミを自在に操るようになり、元々好きだった昆虫や恐竜たちの姿を切り取るようになり、2年もしないうちに、「下絵も描かずに、このような精緻な絵を切り取るとは!」と、プロの切り絵師の度肝を抜くところとなった。
確かに下絵なしに、頭に浮かんだ動物たちの姿を色紙に自在に切り取っていく様子を見ていると、言葉を失ってしまう。それも市販されている300円ほどのハサミを使ってであるからなおさら
だ。
こうして刻まれた、30数点の展示品はどれもがみな驚きと感動の作品ばかりであるが、襖(ふすま)大の下絵の上に貼られた「龍と鳳凰」の作品(添付写真の正面に写っている作品)は昨年、京都市美術館で開かれた48回新創美術展に出品されたもので、特に圧巻である。
隣接するカフェルームに飾られている加悦徹
(かやとおる)画伯の龍神様の掛け軸と一緒に、ご覧になられた方はきっと心に宝物を刻まれ
、素晴らしいエネルギーを持って帰られたに違いない。来館者の感想文を読ませてもらうと、それを強く感じる。これから先、他の場所での展示は一切予定されていないので、この千載一遇のチャンスを逃されることのないよう願っている。
なお、一人でも多くの方々に見て頂けるよう皆様からのご要望にお応えして、展示期間を8月29日(木)まで延期させて頂くことにした。ただ、7月28日(日)、は大阪講演会のため、
また8月5(月)〜6日(火)は内装替えのため休館とさせて頂きますので、ご注意頂きたい。 定休日は月曜日、開館時間は11時より
18時30分迄ですので念のため。
感想文
小淵沢の駅に降り立ち、山々を見て品格の高さに先ず感動いたしました。徳乃蔵のたたずまいも素晴らしく、展示会場内の雰囲気も凜とした中に和気あいあいの雰囲気が流れ、日常生活の中に戻っても、しっかり生きていこうという気持ちを再確認することが出来ました。本当に有り難う御座いました。(東京都・町田市)
夢のようです。(愛知県・岡崎市)
すばらしい! の一言です。是非「徳乃蔵」に多くの方が足を運んで下さることを願っています。(茨城県・つくば市)
感動のあまり言葉を失いました。涙で切り絵の形が崩れてしまいました。一枚一枚に生命・魂が切り刻まれており、心が洗われました。感謝です、有り難う御座いました。(群馬県・富岡市)
たくさんの作品を拝見できて幸せでした。来させて頂き感謝です。これは神業なんですね。感激しております。(奈良県・香芝市)
とても静かで落ち着くギャラリーです。作品もゆっくりと見ることが出来ました。作品はどれも素晴らしい限りでした。 (北海道・札幌市)
龍神様に守られた徳乃蔵、300年の歳月が醸し出す得も言われぬ雰囲気の中で、和宙君の神わざの作品を見させて頂き、ただただ感動です。遠い九州の地からやってきた甲斐がありました。
(福岡県・福岡市)
不思議な世界を見て感動しました。元気パワーを頂いた思いです。(奈良県・生駒市)
部屋にいるだけで体中が燃え上がるように熱くなりました。作品から力強さを感じました。(神奈川県・川崎市)
絵を見た瞬間、体が凄く熱くなりました。本当に、本当に絵を見ているとわくわくした気分になり、とても楽しかったです。展示会に来れたことに感謝しています。有り難う御座いました!!
(東京都・稲城市)
想像していた以上に美しい作品に胸が熱くなる思いで感動しました。展示ルームの澄んだ空気感が印象的でした。(愛知県・大府市)
とにかく凄い!! この言葉しかありません!! 一枚の色紙からこのような芸術作品が!! 驚きの連続でした。今この時代に必要な「神わざ」をこの目で見れたことが幸せでした。有り難う御座います。(山梨県・甲斐市)
ただ感激です!! 龍が大好きでうれしい限りです。素晴らしい作品を公開して頂き有り難う御座いました。浅川先生や和宙君にお会いでき、一人で4時間かけて来た甲斐がありました。有り難う御座いました。(神奈川県・川崎市)
会場に一歩足を踏み入れた瞬間、熱いエネルギーを感じ、このような機会に巡り逢えてうれしい限りです。下書きなしで、どうしてあのような素晴らしい作品が出来るのだろう
かと不思議でなりません。あまりの細かさ、生き生きとした表情、躍動感に感動しました。本当に有り難う御座いました。
(兵庫県・西宮市)
写真で見たのと実物を見るのとでは、素晴らしさの実感がまた異なりました。下絵も描かずにこのようなものが出来るとは信じられない思いです。また切り絵の実演を見せて頂いて感無量でした。こんな事が出来る人間がいらっしゃるとは、一言で人間と
いってもまったく異なる方が世の中にはいらっしゃるのですね。(東京都・調布市)
素敵なギャラリーですね。落ち着いていて涼しく、ゆっくりコーヒーを頂きました。カフェに飾られた龍の絵がとても迫力があり、柱に貼ってあった「さかなクン」の名札のかわいらしさとのギャップがおもしろかったです。ブレンドコーヒーおいしかったです。(山梨県・中央市)
はじめて切り絵を東京の会場で見ることが出来、展示会があれば!と思っていたら、今回徳乃蔵で切り絵展があるとのことでお邪魔し、心が洗われたようで感動しました。作品全てに魂が入っているためか、会場全体がほんのりと暖かく、もっと長くお邪魔していたかったのですが、時間がなく残念でした。また是非展示会をお願いします。(東京都・江東区)