東京、札幌講演会を終え昨日帰宅。その間、米国でのアシアナ航空の衝撃的な事故やカナダでの無人貨物列車の暴走による爆発事故などがマスコミを賑わしていたが、その一方で、世界の異常気象、中でも米国のそれは一向に収まる気配がなく、ますます異常の度合いを増してきているようである。
英国デイリーメールの記事を読むと、米国の独立記念日の7月4日、アメリカ北東部にあるニューメキシコ州では雹(ひょう)を含む大規模の氷嵐に見舞われ、地域一帯は道や家々の屋根が氷に覆われ、まるで街全体が白い絨毯が敷き詰められたかのような状況となった。
雹は場所によっては、ゴルフボール大の大変に堅いものが降ったところもあり、多くの家屋に損傷が出たようだが、幸い人的被害は発生しなかったようだ。しかし、真夏の膨大な量の雹や氷の塊を見て、地元のサンタローザの住人は、「私はこの地で
50年近く暮らしているが、このような光景を見たことはかってなく、大変に驚いている」と語っている。
私が最も驚いたのは、今回真夏の雹に見舞われたニューメキシコ州は、記録的な熱波と山火事に見舞われている中西部のコロラド州やアリゾナ州に隣接しており、先月末から続く熱波を伝える米国の気象予想図では、ニューメキシコ州もその熱波の警戒警報区域内に属していたことである。
40度から45度という強烈な熱波に襲われる危険が予想されているエリアで、ゴルフボール大の雹が降り、街全体が数十センチの雹に覆われるなどとということは、およそ考えられないことである。その一方で、フロリダとノースカロライナ州では、これまで経験したことのない豪雨に見舞われ、水が道路を覆いフロリダ州では、いくつかの道路が閉鎖されている。
我が国も平年より20日近く早い梅雨明けと記録的な猛暑に襲われ出しているが、米国の異常気象の状況は日本のそれとは比べものにならないほどである。猛暑、山火事、洪水、季節外れの雹
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こうした状況を目にすると、これから先、夏から秋にかけて米国をはじめ世界各地がどのような自然災害に見舞われることになるのか、想像するだけでも恐ろしくなってくる。