転換期を迎えた地球


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氷床面積を増した北極海

 

 
 


注目が集まる北極海を覆う氷床。再びその面積は拡大していくことになるのだろうか。

 

 

地球は寒冷化への転換期を迎えたのだろうか? 

昨年の夏、7月、デンマーク領・グリーンランド島の氷がかってないスピードで融解し、わずか4日間で 日本列島の2倍もある島の氷床のほとんどが解けてしまったことは、「4日間でグリーンランドの氷床消滅の謎」に記したり通りである。

また今年6月22日には、「カオス突入を目前にした地球」で、記録的な寒さが続いていた米国北部のアラスカで、6月に入ると一転して27〜30度という高温が続き、州都アンカレッジから 128キロメートルも北に位置するタルキートナ( Talkeetna )という小さな集落では、なんと、35.6度いう記録的な猛暑に襲われたというニュースもお伝えした。

更に8月22日には、「狂気化してきた世界の気象」の中で、北極海の氷が異常な速さで解けており、厚い氷の上に建てられたロシアの観測施設 に巨大な割れ目が出来たため、長年続けていた観測を急遽切り上げることになり、原子力砕氷船で撤退することになった記事も掲載したばかりである。

ところが、今月の3日付けの英国のデイリーメール紙電子版には、「今地球は寒冷化へ!、北極の氷冠が1年間で60%増加」という記事が掲載された。また、昨日の韓国のテレビ「KBS1」でも同様なニュースを大きく取り上げていた。

一瞬、耳を疑いたくなるようなニュースであるが、デイリーメール紙に掲載された昨年と今年の8月の氷冠の面積を見てみると、紛れもなく今年の方が遙かに大きいのが分かる(下図参照)。北極海の氷が最も小さくなる時期は毎年8月末頃である。観測史上最小だった昨年の氷冠の面積350万平方キロメートルに比べ、今年は520万平方キロメートルと50%も増加している。下の写真を見てもらえれば氷床の大きさの違いがお分かりになるはずだ。
 

 

 
 


デイリーメール紙は今年の北極海の氷床は昨年に比べて60%も増加したことを伝えている。
ただ、1980年代に比べるとまだ半分しか戻っていない。来年の夏はどうなるのだろうか?

 


韓国テレビは、この夏のシベリア付近の気温が例年より低かったため氷の融解が少なかったからではないかと報じているが、シベリア地方が高温のため、約27キロ平方を焼け尽くす大規模な森林火災が発生していることは、狂気化してきた世界の気象に掲載した通りである。またシベリアに隣接するアラスカ地方の高温も同様である。

ロシアの観測隊が急遽撤退することになった事を伝えるロシア国営テレビ・RTR局のニュースでは、シベリア海の氷が減少しているため、ヨーロッパからアジアに向かう船舶がスエズ運河を渡る南回りのルートから北極海沿いの北西航路に切り替え始めているというニュースも伝えていた。

ところが、デイリーメール紙では大西洋から太平洋へ向かう北極海航路は今年1年を通して氷により遮断され、そのルートでの横断を予定していた20以上のヨットやクルーズ船は引き返すことを余儀なくなれている、とロシアのテレビ局とはまったく反対の内容の記事を掲載している。

両社の記事を読んでいると、少々頭が混乱してくる。一体どちらのニュースが正しいのだろうか? ただはっきりしていることは、減少し続けてきた北極海の氷床面積が、昨年、観測史上最小値を記録したあと、今年に入って一転増加に転じ、その増加の割合が50〜60%という記録的な数値になったという点である。

また、記録的な猛暑を体験しているアラスカを含む米国や 、シベリアを含むロシア、またイギリスなど欧州各国が今年の冬から春先にかけては、激しい寒波に襲われていたことも事実である。 冬の終わりのペルーで、アンデス地方が寒波に襲われ25万頭のアルパカが凍死したことは、「狂気化してきた世界の異常気象」で報告した通りだ。

地球が氷河期に向かっていることは以前から何度も伝えてきているが、そういった観点から考えると、世界の気象が狂気化する中で、いよいよ今年は温暖化から寒冷化 への転換年となるのかもしれない。冠氷の極端な増減はその兆候 (シグナル)を目に見える形で、我々に示しているように思われる。

いずれにしろ、これから先我々人類は、「記録的な」「100年ぶり」「かって経験したことのない」と いった見出しで報道される異常気象に次々と遭遇することは避けられそうもなく、そうした中で、最後のカルマの刈り取りを体験することに なりそうである。

 


北極海のシロクマは再び広々とした氷床の上で過ごすことが出来るようになるのだろうか

 

 

 

 

 

 


 

 

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