7月27日の隅田川花火大会に続いて8月15日の諏訪湖花火大会がゲリラ豪雨と雷雨のため中止となった。
東京の夏の風物詩「隅田川花火大会」が中止となったのは36回の大会の中で今回が初めて。訪れた100万人近い見物客、中でも傘を持たない浴衣姿の女性たちはあまりにひどい豪雨のため、最寄りの都営地下鉄に避難するまでの間にびしょ濡れ状態。地下鉄も多くの人で混雑し、さんざんの目に遭
うことになった。
諏訪湖の花火大会を中止に追い込んだ雷を伴ったゲリラ的集中豪雨はさらに凄く、開場は一時騒然とした雰囲気に包まれてごった返した。JR中央線の一部区間の運転が見合わされた他、長野自動車道と中央自動車道も諏訪湖周辺を含む区間で通行止めにな
り、見物客が移動できずに足止めとなったため、近くの公共施設で夜を明かす人々がかなりの数に達した。
私の住む町は諏訪湖半からわずか20キロほどであるが、その夜はまったく雨が降っていないことを考えると、最近の集中豪雨がいかに狭い範囲に集中して大雨をもたらしているかが分かろうというものである。また、鉄道や高速道路の交通止めも川の氾濫や橋桁の崩壊が要因ではなく、あまりの豪雨のため辺り一面が真っ白い状態となって
、目先がまったく見えなくなったためであることを考えると、集中豪雨の凄さの程が分かる。
こうして日本を代表する花火大会が次々と中止という事態に至っている最中、今度は京都府の福知山で行われる予定の花火大会が、海上での露天商屋台のガス爆発事故で中止となった。60人が救急搬送され、内18人が重傷、全身やけどを負った女性一人が亡くなられた。
こうした状況を見ていると、今は花火見物などで浮かれている時でないことを、天が我々に知らしめているように思えてくる。思い過ごしであれば良いのだが。
桜島の爆発的噴火
そんなことを考えていた矢先の18日、今度は人口花火の代わりに自然の花火の前兆現象とも言える爆発的噴火が桜島で発生した。噴煙は観測史上最高の5000メートルの高さまで上がり、火山灰は風に乗って鹿児島市の繁華街に降り注
いだ。観光客は突然の降灰と噴煙で一気に暗さを増した夏空に驚かされるところとなった。
噴火は午後4時31分に始まり、地面は灰で真っ白になる一方、噴煙により太陽が隠れ空は明るさを失った。積雪と闇夜に同時に襲われたかのような町中では、ヘッドライトをつけて走行する車や、市電が巻き上げた灰を避けようと歩行者が傘を差したり、かっぱを着用したりする
異常な姿が見られた。
富士山の噴火が我が国の一連の噴火活動の先駆けとなることは、既に記したとおりであるが、今、龍神様たちはより適切な時期に
、よりよい形で噴火が起きるようにと富士山の周囲を取り囲み、噴火を押さえている。そのため他の山々が先駆けとなる前兆現象を起こす可能性は高く、今回の桜島の爆発的噴火はその一例
なのかもしれない。